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バフェットの年率リターン19.7%対S&P 500 10.5%|1〜50年の期間別比較と61年分の年次全表

原文著者: | 更新 ・ 公開

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目次 (24)

ウォーレン・バフェットがCEOを務めた61年間(1965–2025)、バークシャーの1株当たり市場価値は年率19.7%、配当込みのS&P 500は年率10.5%で、市場平均のおよそ1.9倍だった。

ただし期間を短くすると話は変わる。直近10年(2016–2025)はバークシャー14.3%、S&P 500 14.8%で、バークシャーが0.5ポイント下回る。直近20年(2006–2025)は11.3%対11.0%で、バークシャーが0.3ポイント上回る。

2026年1月1日からはグレッグ・アベルがCEOを引き継いでいる。アベル時代の最初の通年の数値が出るのは、2027年2月のバークシャー年次報告書だ。

本記事の数値はバークシャー公式年次報告書の年次データから直接計算しており、新しい年次報告書が出るたびに自動で更新される(現在のデータ:2025年版年次報告書)。

バフェットCEO在任61年(1965–2025):バークシャーの1株当たり市場価値は年率19.7%、配当込みS&P 500は年率10.5%。2026-01-01からグレッグ・アベルがCEO

この記事はもともと、老喬(Joe Lin)がAIツールでまとめた推計表だった。2026年10月に、バークシャー・ハサウェイ公式年次報告書の年次表を直接読み込む形に作り直した。計算の基準はバークシャーの1株当たり市場価値で、比較対象は同じ表の同じ行にある配当込みS&P 500のリターンだ。以下、直近1〜50年の期間別の年率比較、バフェット時代とグレッグ・アベル時代の区分、1965年以降の年次全表を順に示し、最後に1万の例と老喬自身の成績を載せる。

バフェット(バークシャー)vs S&P 500:期間別の年率リターン

期間 バークシャー S&P 500 差
直近1年
2025
10.9% 17.9% -7.0
直近3年
2023–2025
17.2% 23.0% -5.8
直近5年
2021–2025
16.8% 14.4% +2.4
直近10年
2016–2025
14.3% 14.8% -0.5
直近20年
2006–2025
11.3% 11.0% +0.3
直近30年
1996–2025
11.1% 10.4% +0.7
直近50年
1976–2025
21.7% 12.0% +9.7
1965年以来 19.7% 10.5% +9.2
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    title "期間別の年率リターン(%)"
    x-axis ["1", "3", "5", "10", "20", "30", "50", "61"]
    y-axis 0 --> 25
    line [10.9, 17.2, 16.8, 14.3, 11.3, 11.1, 21.7, 19.7]
    line [17.9, 23.0, 14.4, 14.8, 11.0, 10.4, 12.0, 10.5]

オレンジ=バークシャー 濃紺=S&P 500(配当込み)。横軸は最新の年次報告書からさかのぼった年数で、数値は上の表と同じ

バークシャーが上回った期間:5年、20年、30年、50年、1965年以来。バークシャーが下回った期間:1年、3年、10年。

どの期間も最新の年次報告書(2025年版)までで計算し、差の単位はポイント。「1965年以来」は公式に公表された年平均成長率を使い、それ以外の期間は公式の年次数値から複利計算した(公式表の1965年と1966年は9月30日締めの会計年度、1967年は15カ月)。

正直、この数字は老喬にとって意外だった。直近10年と直近20年で見ると、バフェットの成績は市場平均とほぼ同じで、期間によっては市場平均に負けている。

それでも全期間で見れば、バフェットは市場のほぼ2倍の成績を上げている。61年間にわたり年平均で9ポイント以上の差がつけば、複利で積み上がる結果はまったく別の桁になる(下の1万の例を参照)。

バフェット時代の終わり:2026年からグレッグ・アベルが後任に

バフェットは2025年末でCEOを退き、2026年1月1日からグレッグ・アベルが引き継いだ。公式表は1965年から始まっており、これはちょうどバフェットがバークシャーを率いた全期間にあたる。つまり「バフェットの年率リターン」は、今後もう変わらない歴史上の数字になった。これから毎年加わる年はアベル時代の成績になる。

CEOの在任期間で区切った年率リターンは次のとおり(バークシャー欄=1株当たり市場価値、S&P 500欄=配当込み)。

時代 バークシャー S&P 500 勝ち
バフェットCEO時代
1965–2025(61年)
19.7% 10.5% 40/61
グレッグ・アベルCEO時代
2026-01-01から
公表待ち 公表待ち —

アベル時代の最初の通年の数値は、2027年2月の年次報告書で公表される。バフェット時代の数値は、公式の2025年版年次報告書が公表した1965–2025の年平均成長率。公式の年次数値から自分で複利計算すると19.8%/10.6%になるが、これは公式の年次数値が小数点以下1桁までしか示されていないためだ。

2026年1月1日からグレッグ・アベルが社長兼CEOを務める(2025年版株主への手紙)。ウォーレン・バフェットは2026-09-18に名誉会長となり、取締役には留任。会長にはハワード・G・バフェットが就いた(バークシャー公式プレスリリース、2026-10-27確認)。

61年分の年次全表と年代別の内訳

📅 データ:2025年版年次報告書(毎年2月末の公式発表後に自動更新)|出典:バークシャー・ハサウェイ公式年次報告書「Berkshire’s Performance vs. the S&P 500」|バークシャー欄=1株当たり市場価値の変化率、S&P 500欄=配当込みリターン

期間 バークシャー S&P 500
年平均成長率 1965–2025 19.7% 10.5%
累積リターン 1964–2025 6,099,294% 46,061%

上の表は公式年次報告書の公表値。年代別に年率リターンを見ると、均等に積み上がったわけではない。

年代 バークシャー S&P 500 勝ち
1965–1974 12.5% 1.4% 6/10
1975–1984 41.4% 14.6% 8/10
1985–1994 31.9% 14.4% 7/10
1995–2004 15.7% 12.1% 6/10
2005–2014 9.9% 7.7% 7/10
2015–2024 11.7% 13.1% 6/10
2025(1年) 10.9% 17.9% 0/1

61年のうち、バークシャーが市場平均を上回ったのは40年(66%)。つまり21年は負けている。長期の年率の差は、毎年勝ち続けて積み上げたものではない。年代別の年率は公式の年次数値から複利計算した。

直近10年の年ごとの比較は次のとおり。

年 バークシャー S&P 500 差
2016 23.4% 12.0% +11.4
2017 21.9% 21.8% +0.1
2018 2.8% (4.4)% +7.2
2019 11.0% 31.5% -20.5
2020 2.4% 18.4% -16.0
2021 29.6% 28.7% +0.9
2022 4.0% (18.1)% +22.1
2023 15.8% 26.3% -10.5
2024 25.5% 25.0% +0.5
2025 10.9% 17.9% -7.0

差の単位はポイント。プラスはバークシャーの勝ち、マイナスは市場平均に負けた年。かっこ内の数字はマイナスのリターンを表す(公式表の表記)。

全61年分の年次データ:/data/berkshire-vs-sp500/latest.json(CC BY 4.0。引用の際はバークシャー公式年次報告書を原出典として明記してください)

年ごとに並べてわかる、いちばん直感に反する2つのこと

1つ目は、超過リターンのほぼすべてが前半に生まれていることだ。

1975–1984年の10年間は、バークシャーが年率41.4%、市場平均が14.6%。1985–1994年は31.9%対14.4%だった。ところが2015–2024年の10年間では、バークシャーが年率11.7%、市場平均が13.1%で、バークシャーのほうが下回っている。2025年単年でも負けた(10.9%対17.9%)。

これはバークシャーが弱くなったという意味ではなく、規模がもたらす必然だ。数千億ドルを運用するときに選べる投資対象は、数千万ドルを運用していた初期とはまったく別物になる。バフェット自身も長年この点を繰り返し語ってきた。この表から本当に学ぶべきなのは、バフェット時代の「年率19.7%」という数字が、まったく異なる段階を含んだ歴史を表しているということだ。これを将来の期待値として使うと、方向を誤る。

2つ目は勝率だ。バフェットがCEOを務めた61年間で40勝21敗、勝率66%。超過リターンは毎年の小さな勝ちを積み重ねたものではない。少数の大勝ちの年(1976年は105.7ポイント、1979年は84.3ポイント上回った)で差を広げ、下落局面で負けを小さく抑える(2022年は市場平均が-18.1%、バークシャーが+4.0%)ことで差を守った。これは典型的な非対称のリターン構造であって、安定して圧倒し続けたわけではない。

データについて

  • バークシャー欄は公式表の「1株当たり市場価値の年間変化率」。バークシャーは配当を出していないので、株価の変化がそのままトータルリターンになる。
  • S&P 500欄は公式表の同じ行にある「配当込みリターン」。
  • 旧版ではVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)を比較対象にしていた。しかしVTIの設定は2001年なので、30年以上の期間は「米国株の長期平均」で推計するしかなかった。公式表の配当込みS&P 500に切り替えたことで、どの期間も実際の数値になった。

この数字を引用するときによくある3つの間違い

1つ目は、欄の写し間違い。2018年版年次報告書までの公式表には、1株当たり純資産の変化率、1株当たり市場価値の変化率、配当込みS&P 500の3つの欄があった。純資産の欄は2018年版を最後に削除され、2019年からは2欄だけになっている。ネット上で出回る「バフェットの年率20.x%」の中には、この使われなくなった純資産の欄を写したものがあり、本記事の旧版にあった20.1%(1965–2023)も古い数字だった。

2つ目は、2つの欄の基準が同じでないことを見落とすこと。バークシャー欄は株価のリターン、S&P 500欄は配当込みリターンだ。2018年までは公式表の下に「S&P 500の数値は税引き前、バークシャーの数値は税引き後」と明記されていた。この注記は2019年から削除されたが、基準の違い自体がなくなったわけではない。2つの欄を厳密に比べるなら、この点を自分ではっきり説明する必要がある。

3つ目は、前年の年率をそのまま使い続けること。「1965年以来」の年率は毎年変わる。2024年版年次報告書では19.9%、2025年版では19.7%になった。年率を固定で書き、何年版かを示していない記事は、翌年にはもう間違いになる。本記事の表はすべて公式の年次データから生成しており、毎年自動で更新される。

年率リターンの計算方法:CAGR(年平均成長率)

計算式については過去20年でCAGRが10%を超えたETF(中国語)を参照してほしい。

なぜCAGRを使うのか

バークシャーの年率リターンは株価の上昇率にもとづくもので、キャッシュフローがいつ発生したかは関係しない。そのためCAGR(年平均成長率)のほうが適した計算方法になる。

なぜXIRRを使わないのか

XIRRは不規則なキャッシュフローの年率リターンを計算するための指標で、個人投資家やファンドのキャッシュフロー分析に使うのが一般的だ。単純な株価の上昇率を測るものではない。

ついでに、よく混同される指標としてTWR(時間加重収益率)もある。

運用業界がファンドマネジャーや運用戦略を比べるときに使うのは、XIRRではなくTWRだ。評価したいのは「戦略そのもの」であって、「ある投資家がたまたまどう資金を入れたか」ではないからだ。

1965年のバフェットに元手1万しかなかったら、今いくらになっているか

公式表の最初の年(1965年)から、バークシャーとS&P 500(配当込み)にそれぞれ1万を投じていたとすると、10年ごとの年末の金額は次のとおり。

年末 バークシャー S&P 500
1974 32,341 11,477
1984 1,030,602 44,911
1994 16,479,311 171,681
2004 70,970,629 537,052
2014 182,252,464 1,125,620
2024 549,043,816 3,856,613
2025 608,889,591 4,546,947

2025年末には、バークシャーに投じた1万は約608,889,591(60,889倍)、S&P 500は約4,546,947(455倍)になる。72の法則で換算すると、年率19.7%ならおよそ3.7年ごとに倍になり、61年間で約15.9回倍増した計算だ。金額は公式の年次数値から複利計算したもので、税金と取引コストは含まず、通貨が変わっても倍率は同じ。

驚くべき数字だ。

台湾の個人投資家と比べると、バフェットの成績はどれほどすごいのか

老喬は台湾から書いており、この節では台湾の読者に身近な個人投資家とバフェットを比べている。老喬が調べたところ、台湾の証券会社の間では「利益が出ている口座はわずか1%」という話が出回っている。詳しくは台湾株でプラスのリターンを出せるのは1%だけ?(中国語)を参照。公式統計ではなく、業界内のうわさとして受け止めてほしい。

つまり、利益を出すだけでも簡単ではなく、市場平均に勝つのはさらに難しい。

老喬自身の運用成績は?

バフェットの驚異的な実績を見たところで、老喬自身はどうなのか。以下は老喬の個人口座の成績だ。米国株は毎月自動更新、台湾株は2025年初めの時点の数値。

米国株

老喬が自分で運用している米国株口座(米ドル建て、配当再投資)の成績。2015-04-21の最初の入金から2026-09-30まで:

  • 年初来(YTD)21.45%:同期間のVTI(米国株式市場全体に連動するETF)は12.47%。2026年1月1日からの累積リターンで、年率ではない。
  • 年率TWR 17.36%:バフェットの年率リターンと同じ種類の計算方法(いつ資金を追加したかに左右されず、運用そのものだけを見る)なので、並べて比べられる。同期間のVTIは13.22%。前出の期間別の表の直近10年(2016–2025)はバークシャー14.3%、S&P 500 14.8%。期間が完全には一致しないので、目安として見てほしい。
  • XIRR 16.87%:入金のタイミングをすべて織り込んだ数字で、「自分のお金が実際にどれだけ増えたか」を表す。毎回の入金を同じ日に同じ金額でVTIに投じていた場合は14.30%。この数字はバフェットとは比べられない。

数字は取引明細書をもとに毎月自動更新している。2015〜2017年は売買記録から再構成した推計値。

老喬の米国株の運用成績と売買記録(中国語)

台湾株

台湾株は金融株が中心で、2025年2月時点のXIRRは10.87%。比較対象の0050(台湾の上場企業上位50社に連動するETF)は10.04%だった。

老喬の台湾株の運用成績記録(中国語)

中国株

集計し終えて、老喬はただ悲しくなった。

老喬の中国株の運用成績記録(中国語)

よくある質問(FAQ)

バフェットの年率リターンはどのくらいか?

バフェットがCEOを務めた61年間(1965–2025)について、公式の2025年版年次報告書によると、バークシャーの1株当たり市場価値の年平均成長率は19.7%、同じ期間の配当込みS&P 500は10.5%だった。この時代はすでに終わったので、これらの数値はもう変わらない。2026年以降を含む「1965年以来」の年率と直近1〜50年の期間別の年率は、年次報告書が出るたびに更新される。本記事の表を参照。

バフェットは引退したのか? 今は誰がバークシャーを経営しているのか?

バフェットは2025年末でCEOを退き、2026年1月1日からグレッグ・アベルが社長兼CEOを務めている。バフェットは当初会長にとどまったが、2026年9月18日に名誉会長となり、取締役には留任。会長には息子のハワード・G・バフェットが就いた(バークシャー公式プレスリリース)。

バークシャーは毎年市場平均に勝っていたのか?

そうではない。バフェットがCEOを務めた61年のうち、バークシャーが勝ったのは40年、負けたのは21年で、勝率は約66%。2015–2024年の10年間はバークシャーが年率11.7%で、市場平均の13.1%を下回り、2025年単年でも負けている。長期の超過リターンは主に1975年から1994年の20年間で生まれた。

公式表の2つの欄はそのまま引き算してよいのか?

注意が必要だ。バークシャー欄は1株当たり市場価値の変化率、S&P 500欄は配当込みリターンで、しかも2018年までは前者が税引き後、後者が税引き前だと公式に注記されていた。年ごとの差で傾向はつかめるが、それを厳密な「超過リターン」の計算根拠に使うのは厳密とはいえない。

バフェットの年率が20%を超えると書いている資料があるのはなぜか?

多くは、すでに使われなくなった「1株当たり純資産の変化率」の欄を写したか、古い年の年次報告書の数値を引用している(2024年版年次報告書の公表値は19.9%)。純資産の欄は2019年から公式表から削除されている。本記事の旧版にあった20.1%(1965–2023)も古い数字で、すでに差し替えた。

本記事の数値はどのくらいの頻度で更新されるのか?

年に1回。バークシャーは例年、2月最終土曜日の米東部時間午前8時に年次報告書を公表する。その後、定期処理が新しいPDFを自動で取得・解析し、本記事の期間別の表、年次全表、時代別の区分を更新する。

参考資料

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出典: 中国語原文は2025-03-06(台北時間)公開、2026-10-27にバークシャー・ハサウェイ公式の年次表を使う形に全面改稿し、旧「バークシャー vs S&P 500 年次リターン全表」ページを統合した。数値は年次報告書が出るたびに自動更新される。経営陣に関する事実は2026-10-27に確認。老喬自身の運用成績は2025年初めの時点の数値。

この日本語版は、繁体字中国語の原作記事をもとにしています。 joelin.cc. 海外の読者にもわかりやすいよう、表現や説明を調整しています。内容の基準となるのは繁体字中国語の原文です。完全な内容は 中国語の原文をご覧ください。