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これは、私が続けている韓国のフォトブース企業研究シリーズの第3回だ。前の2回で調べたのは、いずれも「大企業の傘下にある小さな事業」だった。PHOTOGRAYの背後には、時価総額₩13兆の上場美容企業グループAPRがあり、PHOTOISMの背後には、₩160億を調達し、IPOに挑む서북がある。
今回は違う。主役は、上場しておらず、ベンチャーキャピタルからの出資もなく、従業員がおよそ5人という韓国のフランチャイズ本部、㈜리오컴퍼니(Rio Company)だ。同社には、Plan.B Studio(플랜비스튜디오)とPHOTO OBJET(포토오브제)の2つのブランドがある。
そして2025年、この会社は明確な成長のバトン交代を行った。
中国語原文の初公開日は2026年8月8日。調査は2026年8月6日に完了したPlan.B Studioの企業調査とPHOTO OBJETの台湾展開の確認に基づく。原文は2026年9月16日に画像を更新し、その際に16:9のメイン画像とPlan.B Studioのブランドロゴが追加された。それ以前の原文には画像がなかった。
以下の数値には、確認日と出典を付記している。韓国ウォンは₩/원の原値を保ち、為替換算は行わない。
2026年10月12日の中国語原文の訂正:摘要では85%の収益率に家賃・光熱費を含むと誤記していたが、原文の本文は当初からこれらの公共料金を除外し、純利益率ではないと説明していた。本稿の要点もその説明に合わせた。数値と研究日は変更していない。
1.まず「同じ会社」であることを確定する
Plan.B StudioとPHOTO OBJETを競合ブランドだと思っている人は多い。しかし、この2つは同じフランチャイズ本部が展開する別々の商品ラインだ。
証拠はPHOTO OBJET公式サイトのフッターにある「FAMILY BRAND」欄に直接載っている。そこには「플랜비 스튜디오」と明記されている。同じフッターには、本部の情報もはっきり記されている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 法人名 | ㈜리오컴퍼니(Rio Company Co., Ltd.) |
| 代表者 | 조대원 |
| 事業者登録番号 | 536-88-00166(-88-は法人に割り当てられる区分) |
| 本社 | 서울 성동구 뚝섬로17가길 48 성수에이원 지식산업센터 11층 1107호(ソウル市城東区、聖水エーワン知識産業センター11階1107号) |
| 加盟募集専用電話 | 1577-4392(両ブランドで共通) |
技術面からの傍証も2つある。Plan.B公式サイトのアクセス解析スクリプトはleo793.weblog.cafe24.comに置かれており、本部のマーケティング用メールアドレスleo793@naver.comと同じハンドル名を使っている。また、PHOTO OBJET公式サイトの外部リンク一覧には、planbstudio.co.krが直接含まれている。
⚠️ 調査すると必ず出会う落とし穴があるので、先に示しておく。韓国には別の「리오컴퍼니」という会社があり、ドメインは
riocompany.co.kr、事業者登録番号は517-12-01631(-12-は個人事業者)、代表者は김덕중。スポーツマネジメントとECを手がけており、Plan.Bとはまったく関係がない。私も確認の過程で、検索結果の要約が「代表김덕중」をPlan.Bに結び付けているのを見かけた。運営者の特定は、必ず公式サイトのフッターにある조대원/536-88-00166を基準にする。
Plan.B Studioの始まりは2022年2月だ。韓国メディア시사매거진の2022年2月16日付記事には、具体的な経緯が書かれている。「프랜차이즈 전문기업 리오컴퍼니(フランチャイズ専門企業リオカンパニー)」が写真家황영철(黃永哲)と協力し、PLAN.B STUDIOを立ち上げた。多数の著名人のポートレートを撮影してきたこの写真家が、照明と専用撮影機材を設計したという。最初は3店舗を同時に開業し、店舗は한양대점、부천대점、구리돌다리점。開業時点で、すでに約10店舗の加盟契約を締結していた。
公式サイトが掲げる「업계 최초 독보적 조명기술력(業界初の独自の照明技術力)」は、ここから来ている。つまり、同社が最初に売っていたものは照明だった。
2.成長のバトン交代を示す、整合する3つの兆候
兆候1:Plan.Bの出店告知が15か月止まった
私は2026年8月6日に、Plan.B韓国公式サイトの店舗一覧を全23ページにわたって数えた。重複を除くと136店舗だった。一方、公式サイトのお知らせ欄にある[GRAND OPEN]の投稿を年別に分類すると、次のようになる。
| 年 | 出店告知数 | 備考 |
|---|---|---|
| 2022 | 20 | お知らせ欄は2022年8月から |
| 2023 | 70 | 最多。月間最多は2023年3月の15件 |
| 2024 | 43 | 明確に減速 |
| 2025 | 3 | 最後の投稿は2025年5月2日(통영점) |
| 2026 | 0 | — |
この推移を引用する際には、2つの制約を添える必要がある。先に明確にしておこう。
- 出店告知日と開業日は同じではない。告知は実際の開業より遅れることが多い。2025年5月2日に掲載された告知群も、本文には「4월 OPEN(4月オープン)」と書かれている。
- 2022年8月以前に開業した店舗は、お知らせ欄に含まれない。最初の3店舗は、2022年2月のメディア報道でしか確認できない。
したがって、正確な表現は「Plan.B韓国公式サイトの出店告知は、2025年5月以降、15か月間止まっていた」だ。私は「15か月間、新店舗を開いていない」とは書かない。公式サイトで告知していないことと、出店していないことは、証拠として大きく異なる。
それでも、こうした制約を踏まえたうえで、この推移は強い兆候になる。フランチャイズ本部が自社サイトで新店舗の告知をやめるのは、通常、加盟募集の勢いに変化が生じたことを示す。
兆候2:同じ時期にPHOTO OBJETは4店舗から24店舗へ増えた
2025年1月の韓国メディア報道では、PHOTO OBJETは4店舗だった。所在地は성수、홍대、대구 동성로、포항。私が2026年8月6日に公式サイトを1店舗ずつ確認した時点では、24店舗になっていた。
片方が止まり、片方は6倍に増えた。バトンは渡されたのだ。
兆候3:韓国の既存Plan.B店舗もブランドを変えている
これが最も直接的な証拠だ。PHOTO OBJETの24店舗のうち、9店舗はPlan.Bの店舗住所と完全に一致している。さらに、연남2호점の公式プレスリリースで、本部自身が次のように説明している。
「今回新たにオープンしたPHOTO OBJETの연남2호점は、既存の『Plan.B Studio 연남2호점』を全面リニューアルした空間で……」
同じリリースには、顧客の言葉として「以前のPlan.B Studio時代と比べ、空間がはるかに洗練された」というコメントも引用されている。
「전면 리뉴얼」とは全面改装、ブランド転換のことだ。既存店に撮影ブースを1つ追加しただけではない。
⚠️ この37.5%(9/24)は、解釈を添えないと誤解を招く。「PHOTO OBJETの3分の1は既存店を使い回しており、成長が水増しされている」という意味ではなく、「本部が資金効率の最も高い拡大経路を選んだ」という意味だ。既存の加盟オーナーは新たな場所を探す必要も、賃貸契約を結び直す必要もなく、本部は新たな設備代とロイヤルティを受け取れる。従業員5人規模で、ベンチャーキャピタルからの出資もない本部にとって、すでに信頼してくれている加盟オーナーにもう一度商品を売り、その後で新規顧客に営業するのは、最も合理的な方法だ。同時に、反対側にも注意が必要である。この9店舗は拠点の純増ではない。したがって、グループ全体の実店舗によるカバー範囲は、ブランド別の店舗数から受ける印象ほど拡大していない。
3.なぜ変えるのか。2つのブランドが売っているものは根本的に違う
これが全体を理解する鍵だ。Plan.BとPHOTO OBJETの違いは、ロゴの変更ではない。商品としての定義を変えたのである。
| 項目 | PLAN.B STUDIO | PHOTO OBJET |
|---|---|---|
| 中核となる訴求 | きれいに撮ってもらえること。著名人のポートレートを撮る写真家황영철が設計した照明と専用機材。公式サイトは「업계 최초 독보적 조명기술력(業界初の独自の照明技術力)」「고품격 셀프 포토 스튜디오(上質なセルフフォトスタジオ)」を掲げる | 非日常的な場所に自分が登場すること。「마치 뮤직비디오 한 장면(まるでミュージックビデオのワンシーン)」 |
| コンセプトブース | 9種類(地下鉄/洗濯機/エレベーター/トンネル/俯瞰撮影など)。メインビジュアルのコピーは「HIGH ANGLE PLAN.B ELEVATOR」 | 4種類(AQUA/LAUNDRY/BUSINESS/ELEVATOR)。AQUAに力を集中 |
| 代表的な差別化要素 | 照明のノウハウ | AQUA=実際に熱帯魚を飼育している水槽 |
| 特殊な出店先 | CGV인천구월점(映画館、1店舗) | 롯데월드어드벤처점(ロッテワールドのテーマパーク) |
| 韓国の店舗数 | 136(2026年8月6日、公式サイトで確認) | 24(2026年8月6日、公式サイトで確認) |
韓国メディアはPHOTO OBJETの位置付けを、私が非常に的確だと思う一文で表している。
「仮想現実などで背景を提供するフォトブースとは異なり、実際の空間を再現することで、撮影への没入感を最大限に高める。」
これがブランドを変える事業上の理由だ。
Plan.Bが売っていた照明のノウハウとコンセプトブースの設計には、致命的な問題がある。登録による権利保護ができないことだ。同業者がエレベーター風のブースを造れば追い付けてしまい、それを阻止する法的な手段がない。
AQUAは違う。本部は2025年、この水槽を軸に一連の知的財産権を出願し、すでに次の特許を取得している。
| 特許番号 | 名称 | 発明者 | 権利者 | 出願日 | 登録公告日 |
|---|---|---|---|---|---|
| KR102801099B1 | 수조가 포함된 포토 촬영 시스템(水槽を含む写真撮影システム) | 조대원 | (주)리오컴퍼니 | 2025-01-13 | 2025-04-29 |
| KR102826651B1 | 커스터마이징 가능한 맞춤형 사진 보정 시스템(カスタマイズ可能な個別対応型写真補正システム) | 조대원 | (주)리오컴퍼니 | 2024-11-26 | 2025-06-27 |
さらに、意匠出願が9件ある。30-2025-0001560などで、すべて2025年の出願番号だ。
つまり、「バトン交代」の実質は、本部が「先行者優位による差別化」を「知的財産権による差別化」へ引き上げたことにある。資金をつぎ込めない本部にとって、これが築ける唯一の参入障壁だ。
また、2件目の特許には個別に注目しておきたい。これは写真補正システム、つまりソフトウェア側の特許だ。実物の撮影空間を海外に展開するのは難しい。国ごとに造り直す必要があるからだ。しかしソフトウェアは違う。この領域は、水槽以上に長期的に追う価値がある。
4.無人店舗の経済学:本部自身が数字を公開している
私はこの部分が、本稿で最も価値のある箇所だと思っている。「加盟パッケージを売る」という事業の実際の構造が見えるからだ。しかも数字は私の計算ではなく、韓国側の加盟募集ページが自ら公開したものだ。
まず、店舗の形態から見よう。PHOTO OBJETの加盟募集ページにある「창업 경쟁력(開業における競争力)」には、次の4点が明記されている。
- 인건비 100% ZERO(人件費は完全にゼロ)
- 24시간 무인 운영(24時間無人営業)
- 다점포 운영 가능(複数店舗の運営が可能。仕事の傍ら副業をする人や、複数の仕事を掛け持つ人に訴求)
- 하루 30분 쉬운 매장관리(1日30分の簡単な店舗管理:機器の点検、簡単な整理と清掃)
つまり、「Studio(スタジオ)」が指しているのは撮影空間であり、サービスではない。写真家も店員もおらず、完全無人の24時間セルフサービス店舗だ。この点は、特に誤解を正しておきたい。「スタジオ」という言葉から、現場にスタッフがいてサービスを提供すると思いやすいからだ。
次に開業費用を見よう。公式の規模別料金表には、加盟金、研修費、内装、KIOSK、DID、紙幣両替機、販促グッズが含まれる。ただし、コンセプトブースの費用は別途必要だ。
| 坪数 | 面積 | 機器台数 | 開業費用 |
|---|---|---|---|
| 10坪 | 33㎡ | 2台 | 約6,000万~7,000万ウォン |
| 11~15坪 | 38.6~49.5㎡ | 3~4台 | 約8,500万~9,000万ウォン |
| 16~20坪 | 52.8~66.1㎡ | 4~5台 | 約1億~1億1,000万ウォン |
最後に、1店舗の売上サンプルだ。公式が前面に出しているのは、성수연무장길점の2024年10月の事例である。
| 項目 | 金額 | 比率 |
|---|---|---|
| 月商 | 68,460,000ウォン | 100% |
| 人件費 | 0ウォン | 0% |
| ロイヤルティ | 4,792,200ウォン | 7% |
| 消耗品(写真用紙) | 5,476,800ウォン | 8%(2×6インチの最低単価を基準) |
| 店主の収益 | 58,191,000ウォン | 85% |
この数字は、3つの条件とセットで見る必要がある。どれか1つでも欠ければ、誤解につながる。
- (a)これは加盟募集ページが示す最良の事例であり、平均値ではない。성수점は本部所在地にある旗艦店で、モデル店舗も兼ねている。韓国メディアによると、平日の来店客は400人以上、週末は700人以上で、繁忙期には3時間以上の行列ができる。「開業すればこうなる」と考えるのは危険だ。
- (b)85%は純利益率ではない。家賃と電気・水道などの公共料金は除外されている。そして、この2つこそ実店舗の大きな固定費だ。「수익률 85%(収益率85%)」は韓国の加盟募集でよく使われる訴求の仕方であり、財務上の純利益を意味しない。
- (c)これはPHOTO OBJETの数字であり、Plan.B Studioの数字ではない。Plan.B公式サイトのFRANCHISEページはAdobe Museで作成された全面画像のレイアウトで、テキストを取得できず、開業費用も確認できなかった。
この3つの条件をすべて踏まえても、数字は重要な問いに答えている。この事業が売っているのはフォトブース機器ではなく、「管理の手間が少ない第2の収入」だ。「人件費ZERO+収益率85%+複数店舗運営可能+1日30分」という4つの言葉が向けられているのは、副業を始めたい会社員であり、店を開きたい起業家ではない。
これが、短期間で拡大できる理由でもある。自社で出店網を整える必要はなく、加盟パッケージを売ればよいのだ。
5.立地の考え方:地下鉄駅周辺ではなく、大学周辺の商業エリアと観光地
これも、本部の明確な事業展開の型だ。韓国と台湾で共通している。
韓国の136店舗のうち、店名に大学名を直接冠するものだけでも17店舗以上ある。경희대、고대안암、한양대、부산대、인하대、영남대、순천향대、호서대、울산대、부산경성대、마산경남대、진주경상대、수원성균관대、숙대입구、성신여대、부천대、부산동아대だ。最初の3店舗のうち、2店舗も大学にちなんだ店舗だった。한양대と부천대である。
さらに際立つのは、地方への進出の深さだ。백령도점がある。白翎島は、韓国西方の海に位置する最北端の離島だ。また、CGV인천구월점は、映画館という出店先に入った唯一の店舗である。
台湾の16拠点を立地の性質ごとに分けると、次のようになる。
| 種類 | 店舗 | 店舗数 |
|---|---|---|
| 主要都市の繁華街/百貨店 | 西門×2、中山、東區、士林、信義ATT | 6 |
| 第2・第3層の都市の中心部 | 桃園、嘉義文化、台南海安、高雄新崛江 | 4 |
| 大学/学生向け商業エリア | 師大、台中一中、逢甲夜市 | 3 |
| 観光目的地 | 九份、宜蘭羅東 | 2 |
| 特色のある商業施設 | 台中Park2草悟道 | 1 |
PHOTOISMの台湾展開が「地下鉄駅の出口+誠品の施設」という道筋を採るのと比べると、違いは非常に明確だ。Plan.B台湾は大学周辺の商業エリアと観光地を優先し、9県市にまたがっている。台湾の韓国式フォトブースブランドの中で、地理的な広がりは最も大きいが、特定の出店先に沿った明確な戦略は見えてこない。
これはまさに、加盟オーナーが自分で場所を選ぶ方式の特徴だ。オーナーが負担できる広さの物件があるところに、店ができる。
6.台湾展開の独自調査:16拠点の背後にいるのは、実は4つのオーナーグループ
今回の確認作業で最も手間がかかり、中国語圏のネット上にもまったくなかったのが、この部分だ。
私はPlan.B台湾の16店舗の住所を、財政部の「營業(稅籍)登記資料集」全国ファイル(2026年8月6日版、171万件)と、経済部の商工登記公開情報に1件ずつ照合した。「住所が完全に一致し、業種が写真関連であること」を該当条件とした。
16拠点のうち12拠点で登録事業者を特定でき、4つのオーナーグループに集約された。
| オーナー | 登録事業者 | 拠点数 | 店舗 |
|---|---|---|---|
| 王思錡 | 思元有限公司(+大發韓式拍貼工作室) | 5 | 西門、西門旗艦、桃園、嘉義文化、逢甲夜市 |
| 鄭竤晅 | 竤宇國際有限公司(+宇宇商行) | 3 | 中山、東區、台中一中 |
| 何箴亞 | 耀箴國際有限公司(+耀箴企業社) | 2 | 士林、台南海安 |
| 劉惠敏/王逸麟 | 惠順企業社×2(同名だが、統一編号と責任者が異なる) | 2 | 高雄新崛江、宜蘭羅東 |
| — | 該当する登記を確認できず | 4 | 師大、信義ATT、九份、Park2草悟道 |
平均すると、1つのオーナーグループが3店舗を開いている。これは、4節で見た「다점포 운영 가능(複数店舗の運営が可能)」という加盟募集の訴求が、実際に機能していることも説明する。無人店舗だからこそ、同じ加盟オーナーが2店舗目、3店舗目、4店舗目を開こうと思えるのだ。
⚠️ 登記を確認できなかった4店舗のうち、信義ATTとPark2草悟道は商業施設内にある。商業施設のテナントが個別に登記しないのは一般的な形であり、データの欠落ではない。
決定的な証拠:思元有限公司
「この事業がPlan.Bである」ことを証明する最も強い証拠は、国際貿易局の登録にある。思元有限公司(統一編号94112990)の輸出入業者登録に記載された英語名は、一字一句そのまま次のとおりだ。
PLAN. B KOREAN SELF PHOTO LTD.
関連する登記情報は、資本総額NT$600,000、設立認可日2023年5月10日。登記住所はPlan.B西門店そのものの所在地で、台北市萬華區成都路1之1號だ。取締役・監査役の一覧には1人しかおらず、取締役の王思錡が100%を出資している。輸出と輸入の資格はどちらも「有」。これは、「機器とコンセプトブースを韓国から輸入する」という運営上の必要性と完全に一致する。
同じ王思錡の名義では、「大發韓式拍貼工作室」も登録されている。個人事業で、統一編号は88357270、設立認可日は2023年3月15日。この事業者は2025年1月8日の変更後、登記住所が思元有限公司と同じ台北市萬華區成都路1之1號になった。登記上、2つの事業主体が正式に同じ場所に集まり、同じグループであることが確認できる。
韓国と台湾の関係は何か:マスターフランチャイズ
展開経路そのものも公開されている。Plan.B韓国公式サイトのお知らせ欄にある、2023年3月27日付の投稿タイトルは、次のとおりだ。
[공지사항] 베트남,대만 마스터프랜차이즈 계약
([お知らせ]ベトナム・台湾のマスターフランチャイズ契約)
「대만」は台湾、「마스터프랜차이즈」はMaster Franchise、つまりマスターフランチャイズを意味する。韓国本部が、自社の公式サイトで台湾との契約を公表したのだ。日付は2023年3月27日。一方、台湾で最初の事業主体となった「大發韓式拍貼工作室」の設立認可日は2023年3月15日で、告知より12日早い。
したがって、結論は明確だ。台湾側は台湾人がライセンスを取得して運営する形であり、韓国の直営子会社でも、単一の代理店でもない。
根拠は2つあり、どちらも政府の登記に載っている。第1に、思元、竤宇、耀箴の各社の株主名簿には、韓国の法人も個人もいない。第2に、資本金はわずか50万~60万台湾ドルだ。これは多国籍企業の子会社の規模ではなく、個人による起業の規模である。
台湾の5人目のオーナーは、もう一方のブランドから現れた
PHOTO OBJETの台湾店舗は、調査時点で2店舗ある。台北中山店(台北市大同區南京西路18巷8之2號)と台中一中店(台中市北區一中街58號)だ。
台中一中店は王思錡の店舗である。登録事業者は思元有限公司台中營業所で、税籍の設立日は2025年4月17日だ。しかし中山店は違う。登録事業者は「大嘟嘟商行」。統一編号は00611322、個人事業で、資本金は35,000台湾ドル、設立認可日は2025年9月2日。責任者は蔡承佑だ。この人が、台湾のこの事業体系における5人目のオーナーである。
⚠️ 商工登記には、「承心食品實業有限公司」の代表者として同じ蔡承佑という名前もある。同一人物かどうかは確認されていないため、私は両者を同一人物として扱わない。
🔴 台湾では、韓国のような「ブランド転換」は行われていない
ここは明確にしておく必要がある。誤った推測につながりやすいからだ。韓国の同一住所の9店舗は、Plan.Bを全面改装してPHOTO OBJETにした。一方、台湾のObjet2店舗は、どちらも別の住所に新設された独立拠点だ。同じ場所への設備追加でも、ブランド転換でもない。
独立した証拠は3つある。
| 証拠 | 中山店 | 台中一中店 |
|---|---|---|
| 住所が異なる | 南京西路18巷8之2號に対し、Plan.B中山店は南京西路25巷16號。異なる路地、異なる建物 | 一中街58號に対し、Plan.B台中一中店は育才街39號。異なる通り |
| それぞれ名前付きのGoogleビジネスプロフィールがある | ✅ | ✅ |
| それぞれの住所に、独立した写真業の税籍がある | 大嘟嘟商行 | 思元台中營業所 |
しかも、近隣のPlan.B2店舗は、どちらも営業を続けている。
⇒ 台湾では「同じ商業エリアに第2のブランドを追加出店する」方式を採っているのであって、「Plan.BをObjetに変える」方式ではない。中山と一中という2つの商業エリアでは、同じ事業体系が同じ通りに2つの店舗、2つの商品を置くことになる。個々の店舗が直面する競争の密度は、店舗数の表から受ける印象より高い。
7.業界での位置:第4位だが、小さなブランドではない
同じ日に確認した韓国の4ブランドを並べると、次のようになる。
| ブランド | 韓国の店舗数 | 運営母体 |
|---|---|---|
| PHOTOISM(포토이즘) | 500以上 | 서북(₩160億の資金調達実績あり) |
| 인생네컷(LIFE4CUTS) | 410以上 | LK Ventures |
| PHOTOGRAY(포토그레이) | 249 | APR(KOSPI上場) |
| PLAN.B STUDIO | 136 | ㈜리오컴퍼니(非上場) |
⚠️ この表にも解釈が必要だ。136店舗で第4位だからといって、「小さなブランド」ということにはならない。韓国のセルフフォトスタジオ業界の最上位は400店舗以上の規模であり、136店舗はすでにトップ層のすぐ下、次の層の先頭にいる。本当の差は店舗数ではなく、資本構造にある。
上位の企業には、資本面で語れることがある。APRは時価総額₩13兆の上場企業で、서북は₩160億を調達し、IPOに挑んでいる。一方、㈜리오컴퍼니には、資本面でのそうした話がまったくない。
- DART(韓国の電子開示システム)では、사업보고서(事業報告書)も감사보고서(監査報告書)も見つからない。非上場の中小企業で、外部監査義務はない。
- THE VCと혁신의숲のどちらにも投資記録が見つからない。ベンチャーキャピタルの資金調達ラウンド、評価額、投資家一覧もない。
- 公開されている財務情報は、加盟募集ページにある1店舗の売上サンプルだけで、会社全体の売上高や損益はない。
- saraminには、かつて「(주)리오컴퍼니 2022년 사원수 5명(㈜리오컴퍼니、2022年の従業員数5人)」と掲載されていた。5人規模ということだが、一次情報では確認しておらず、規模感の参考にとどめる。
- 台湾側の8つの登録事業者の登記上の資本金は、合計してもNT$220万に届かない。
この4社の中で最も興味深いのは、資金がないからこそ、この会社だ。「差別化を、売れる開業商品にまとめる」という道を採れば、5人の会社でも136店舗まで広げ、台湾やベトナムへ進出できることを示している。
その道の代償も明確だ。商品が売れなくなったとき、持ちこたえるための資本がない。別の商品に切り替えるしかない。それが、2025年のバトン交代だった。
ちなみに、この業界のもう一方の極端な例を見たいなら、日本と比較できる。フリューは東京証券取引所の上場企業で、自社で機器を製造し、自社で設置先を開拓する、資本を多く必要とする道を採っている。写真シールを撮るという同じカテゴリーでも、韓国式フォトブースはフランチャイズによる資産の軽い方式、日本のプリクラは製造を軸とした資産の重い方式を採る。この構造的な違いは、別途覚えておく価値がある。
8.確認できなかったことを、正直に列挙する
調査で最も避けたいのは、「見つからなかった」を「存在しない」と書くことだ。以下の項目は、明確に未解決としている。
| # | 未解決事項 | 確認が止まっている点 |
|---|---|---|
| 1 | 台湾の客単価/料金表 | 確認できなかった。台湾側には公式サイトがなく、Instagramにはログインの壁がある。私が確認した2本の現地体験ブログにも料金表は掲載されていなかった。韓国の価格を換算して代用することはしない。ネット上の投稿や口コミが伝える金額も採用しない。公式発表ではないからだ |
| 2 | 台湾におけるPlan.B Studioの商標 | 確認できなかった。思元有限公司の商標登録は0件であり、「Plan.B Studio」の商標は台湾の運営事業者の名義にはない。韓国側や第三者が台湾で登録しているかどうかは確認できなかった |
| 3 | PHOTOOBJETの台湾商標の出願人は誰か | 証拠としては「推定」の段階にとどまる。商標そのものは確認済みで、PHOTOOBJET、登録番号02403442、出願番号113012207、第041類の写真撮影サービス、専用期間の開始日は2024年9月16日。ただし、出願人欄には「萊奧夥伴股份有限公司」とあり、この会社は台湾の商工登記にも全国税籍ファイルにも見つからなかった。しかも、この欄は第三者データベースFindCompanyから取得したもので、TIPOの一次情報である詳細ページではない。したがって、「外国の出願人の中国語訳名と推定される」としか書けず、「韓国本部が台湾の商標を保有している」とは書けない |
| 4 | Objetの2店舗が、近隣のPlan.Bと電話番号を共用している理由 | 理由は確認できなかった。Objet中山店の0956 532 660はPlan.B中山店と一致し、Objet台中一中店の0939 737 678はPlan.B台中一中店と一致する。このPlan.B2店舗はどちらも鄭竤晅の名義だが、一中街58號の税籍上の事業者は王思錡だ。顧客対応や故障受付の電話を共用している可能性も、現場の運営代行と登記事業者が分かれている可能性もある。追加の証拠がないため、結論にはしない |
| 5 | 台湾各店舗の正確な開業日 | 確認できなかった。「遅くともこの日には営業していた」という上限の日付だけが分かる。理由は下記の注意点を参照 |
| 6 | ㈜리오컴퍼니の会社全体の財務情報 | DARTに財務報告は見つからず、THE VC/혁신의숲にも投資記録が見つからない |
| 7 | 韓国側が展開する海外店舗の国別店舗数 | 2024年12月の「국내외 가맹점 150호점(国内外の加盟店150店舗)」という合計数しかなく、国別には公表されていない |
🔴 必ず補足しておくべき点:登記日と開業日は同じではない
しかも、登記が開業より後になるケースがある。私が確認した反例は2つだ。
- 西門旗艦店:2024年6月21日のブログには、すでに「新しくオープンした西門旗艦店」と書かれていた。しかし、北部営業所の税籍設立日は2024年11月18日で、約5か月遅れている。
- 台中一中店:2024年7月10日のブログですでに現地体験が紹介されていた。しかし、宇宇商行の登記日は2024年9月18日で、約2か月遅れている。
したがって、2024年11月から12月にかけての一連の登録、すなわち北部、敦南、桃園、羅東、中山の5件が6週間に集中しているのは、急激な出店増ではない。既存店舗の税籍の後追い登録と、法令対応の整理だ。
私がこの点を特に書いたのは、5件の日付を並べると、いかにもきれいな成長曲線に見えるからだ。しかし、それを使って出店速度を描くのは間違いである。台湾の商業登記データを見て時系列分析をしたくなった人は、誰でもこの落とし穴にはまり得る。
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- 昨年1年間の市場の変化:2025年 台湾の写真シール機・フォトブース業界年間レビュー
- この2ブランドの店舗、住所、営業時間は、フォトブース情報サイトにまとめている:Plan.B Studio店舗検索、PHOTO OBJET店舗検索
- 韓国で機器を探す方法と、その場での操作方法:韓国式フォトブース利用ガイド
資料出典
一次資料:ブランド公式サイト/公式発表
- Plan.B Studio韓国公式サイト — トップページのコピー、メニュー、加盟募集専用電話1577-4392
- Plan.B公式サイトの店舗一覧 — 全23ページを数え、重複を除いて136件(2026年8月6日確認)
- Plan.B公式サイトのお知らせ欄 — 139件の投稿。重要なのは2023年3月27日の「[공지사항] 베트남,대만 마스터프랜차이즈 계약([お知らせ]ベトナム・台湾のマスターフランチャイズ契約)」。136件の
[GRAND OPEN]投稿を成長推移の分析に使用 - PHOTO OBJET公式サイト — ㈜리오컴퍼니のフッター情報(조대원/536-88-00166/FAMILY BRANDの플랜비 스튜디오)、加盟募集ページの「창업 경쟁력(開業における競争力)」4項目、規模別の開業費用表、성수연무장길점の月商と費用内訳、AQUAの特許・意匠出願番号、24店舗の個別ページ
- Google Patents — KR102801099B1(2025年1月13日出願/2025年4月29日登録)、KR102826651B1(2024年11月26日出願/2025年6月27日登録)。権利者はいずれも(주)리오컴퍼니
一次資料:政府の登記
- 財政部「營業(稅籍)登記資料集」全国ファイル(2026年8月6日版、1,710,562件)— 台湾16店舗の住所を1件ずつ照合
- 経済部 商工登記公開情報検索サービス — 思元/竤宇/耀箴國際の取締役・監査役一覧と出資額、大發/宇宇/惠順×2/大嘟嘟の責任者と資本金
- 台灣公司網 — 思元有限公司 — 国際貿易局登録の英語名「PLAN. B KOREAN SELF PHOTO LTD.」、4営業所、商標0件
- 経済部智慧財産局 商標検索システム — PHOTOOBJET登録案件02403442の全項目
二次資料:メディア
- 시사매거진「플랜비스튜디오, 셀프사진관 브랜드 론칭(Plan.B Studio、セルフ写真館ブランドを立ち上げ)」2022年2月16日 — 리오컴퍼니と황영철の協業、最初の3店舗、IoT/CCTVを用いた24時間無人営業、約10店舗が契約済み
- 경상일보 — 第3世代キオスク。別の記事「국내외 가맹점 150호점 돌파(国内外の加盟店150店舗を突破)」は、公式サイトのニュース欄に転載
- Businesskorea(PHOTO OBJET公式サイトのプレス欄に転載)— 연남2호점の「전면 리뉴얼(全面リニューアル)」に関する公式プレスリリースの原文
- FETV(2025年1月6日)— PHOTO OBJETのブランドの位置付け、성수점の実績、当時の4店舗
- FindCompany商標索引 — PHOTOOBJET商標の出願人(🟡 二次資料。8節の第3項参照)
記事の要点
本稿は、従業員5人規模の韓国の小さなフランチャイズ本部、㈜리오컴퍼니と、その2つのブランド、Plan.B StudioおよびPHOTO OBJETを調査したもの。Plan.Bは2022年2月に始まり、写真家황영철が設計した独自の照明技術を売りに、2023年には出店告知が最多の70件に達した。2025年に登場したPHOTO OBJETは4店舗から24店舗へと6倍に増え、そのうち9店舗は既存のPlan.B店舗を全面改装したものだった。両者の商品としての定義は根本的に異なり、Plan.Bは照明のノウハウを、PHOTO OBJETは水槽とカスタマイズ可能な写真補正システムを軸にしている。関連する特許は2件取得済み。無人店舗の加盟パッケージは「人件費ゼロ、24時間営業、複数店舗運営」を訴求し、副業を持ちたい人や複数の仕事を掛け持つ人を対象とする。台湾では4つのオーナーグループが16店舗の運営を担うマスターフランチャイズ方式を採っている。
- Plan.B(136店舗)は2025年5月以降、出店告知を停止。同じ時期にPHOTO OBJET(24店舗)は4店舗から24店舗へ増え、そのうち9店舗は同じ住所でのブランド転換だった。
- PHOTO OBJETの성都점は2024年10月の月商が68,460,000ウォン。人件費0%、ロイヤルティ7%。公式が掲げる店主の収益率は85%だが、家賃と電気・水道などの公共料金を除外しており、純利益率ではない。
- 韓国と台湾では運営の形が大きく異なる。韓国は大学周辺の商業エリアが中心で、大学名を冠する店舗が17店舗以上ある。台湾は9県市に広く分布し、大学周辺、繁華街、観光地にそれぞれ出店している。
- 台湾の16店舗は、4つの主要加盟オーナーグループに集約される。王思錡が5店舗、鄭竤晅が3店舗、何箴亞が2店舗、劉惠敏/王逸麟が2店舗。
出典: 中国語原文は2026-08-08公開。研究は2026-08-06に完了し、2026-09-16の更新は画像の追加。2026-10-12に摘要の85%収益率の説明を訂正した。本文の店舗・企業情報、数値と未確認事項は、各箇所に記した調査時点の記録です。
この日本語版は、繁体字中国語の原作記事をもとにしています。joelin.cc. 海外の読者にもわかりやすいよう、表現や説明を調整しています。 内容の基準となるのは繁体字中国語の原文です。完全な内容は中国語の原文をご覧ください。
