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XIRRとは?計算式とExcel・Googleスプレッドシートでの計算方法|米国株・台湾株のリターン計算例

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目次 (30)

XIRRは「お金の出し入れがあるとき、1年あたり平均どれだけ増えたか」を計算する関数です。入金や出金ごとに日付と金額を並べて、ExcelかGoogleスプレッドシートに =XIRR(金額, 日付) と入力すれば、パソコンが年率リターンを計算してくれます。

ただ、米国株と台湾株では、データをどう記録するかの考え方が違います。そこでこの記事にまとめました。まずは急いでいる人のための早見表です。

質問 ひと言で答えると
XIRRとは お金の出し入れのタイミングがばらばらなときの年率リターン(内部収益率の一種)
関数の書き方 =XIRR(金額の範囲, 日付の範囲)、ExcelもGoogleスプレッドシートも同じ
プラスとマイナス 入金はマイナス、出金と期末評価額はプラス
最低限必要なもの マイナスとプラスが少なくとも1つずつ。ないと #NUM! になる
計算例 1,000が1年で1,800になると、XIRRは約80.29%
投資が1回だけなら 途中の出入りがなければCAGRとほぼ同じ結果で、どちらを使ってもよい

早見表の各行には、このあと詳しい手順と計算例があります。初めて使う人は「手順どおりに計算する」の節を一度なぞれば使えるようになります。

黒い背景に「XIRRとは?」というタイトルと「お金の出し入れがある時の年率リターン」という副題。時間軸の上で入金はマイナス、出金と期末評価額はプラスで記録することを示し、計算式 =XIRR(金額, 日付) が書かれている。

まずは老喬(ジョー)がXIRRの基本から説明します。

XIRRとは?

XIRRは、資産全体の利回りを計算するためのものです。Excelの関数名で、マイクロソフトの説明では「定期的でないキャッシュ フローに対する内部利益率を返します」とされています。わかりやすく言えば、お金がいつ入っていつ出ていってもかまわない、日付さえあれば計算できる、ということです。

計算は簡単で、次の4種類のデータがあれば計算できます。

  • 期初の資産総額(金融資産+現金)
  • 期末の資産総額(金融資産+現金)
  • 期間中の出金(引き出し)
  • 入金

使い方はマイクロソフト公式のXIRR関数の説明やGoogleスプレッドシートのXIRRの説明を参考にするか、このまま老喬の計算例を読み進めてください。

XIRR・IRR・CAGR・TWRの違い

XIRRがいちばん使いやすい指標です。4つの指標を並べて比べるとわかりやすくなります。

指標 何を計算するのに向いているか
XIRR お金の出し入れのタイミングがばらばらな個人の口座。日付さえあれば計算できる
IRR お金の出入りの間隔が一定の場合(毎年同じ日、毎月同じ日など)
CAGR 一度だけ投資し、途中で追加投資も引き出しもしない長期の成長(CAGR(年平均成長率)の詳しい解説)
TWR ファンドや運用者の運用成績。投資家自身の出入りの影響をあえて取り除く(TWR(時間加重収益率))

上の3つは「個人の視点」の指標です。ファンドや投資顧問、プライベートファンドの対外的な成績開示で使われているのはXIRRではなくTWRです。投資家の行動をあえて切り離し、運用戦略そのものだけを評価する指標です。

XIRRは高いほど良い?

はい、高いほど良いです。

ただし、自分の数字と比べるだけでは意味がありません。必ず市場と比べてください。長期の市場全体の目安はCAGRの記事の比較表で確認でき、たとえば米国株のS&P 500は長期で約10%、台湾の0050は約8〜9%です。

もうひとつ注意したいのは、XIRRがリターンを「1年に換算する」ことです。持っていた期間が短いと、数字が大きく膨らみます。

状況 XIRR
1,000が2か月(59日)で1,100に(10%の利益) 約80.33%
1,000が1年で1,800に(80%の利益、計算例A) 約80.29%

2つのXIRRはほとんど同じですが、実際に増えたお金は8倍違います。持っていた期間が1年未満のときは、XIRRだけを見ずに「全部でいくら増えたか」も一緒に確認してください。

老喬がXIRRを使う理由

記録することが少なく、ExcelやGoogleスプレッドシートでそのまま管理できて、手早く便利だからです。

老喬のお金の出し入れはタイミングがまちまちですが、XIRRなら日付さえあれば計算できます。ほかの計算方法より柔軟で使いやすいのです。

XIRRの計算式:関数の書き方と、裏側で計算していること

関数の書き方はExcelとGoogleスプレッドシートで順番が同じで、金額が先、日付があとです。

ソフト 書き方
Excel =XIRR(値, 日付, [推定値])
Googleスプレッドシート =XIRR(キャッシュフロー額, キャッシュフローの日付, [推定率])

3つ目の引数は「推定値」で、省略できます。省略した場合はどちらのソフトも10%が使われます。ふだんの記録では使うことはなく、答えが出ないときだけ必要になります(下のエラー一覧を参照)。

裏側で計算しているのは、次のようなことです。ある年利 r を探し、それぞれの金額を「1件目から何日たったか ÷ 365」で1件目の日付まで割り引いたとき、全部を足すとちょうど0になるようにします。

各金額 ÷ (1 + r)^(1件目からの日数 ÷ 365) の合計 = 0

この r がXIRRです。計算例Aで言えば、1,000を入金して364日後に1,800になったので、当てはめると −1,000 + 1,800 ÷ (1 + r)^(364 ÷ 365) = 0 となり、r は約80.29%です。お金の出入りが2件だけなら累乗根で直接計算できますが、件数が増えると直接は解けません。Excelは試算を繰り返して答えに近づけていくので、実際には関数か計算ツールに任せることになります。

ExcelやGoogleスプレッドシートでXIRRを計算する:手順どおりに

手順1:日付をA列、金額をB列に入れる

行 A(日付) B(キャッシュフロー)
1 日付 キャッシュフロー
2 2022-11-15 -1000
3 2023-11-14 1800

データを入れるときは、次の3点に注意してください。

  • データの最初の行(この表では2行目)には、いちばん古い日付のものを入れます。それ以降の順番はばらばらでもかまいませんが、最初の行より前の日付が1つでもあると #NUM! になります。
  • 日付は文字列ではなく、本物の「日付」として入力します。入力後に自動で右寄せになれば、ふつうは日付として認識されています。左寄せになった場合は文字列として扱われていることが多いので、=DATE(2022,11,15) のように入力し直してください。
  • 金額には数字とマイナス記号だけを入れます。「1,800円」のように文字を含めた書き方はしないでください。

手順2:空いているセルに計算式を入力する

C2(または空いている任意のセル)に =XIRR(B2:B3, A2:A3) と入力します。先に金額、次に日付の範囲を選びます。2つの範囲の行数は同じにしてください。

スプレッドシートの画面。タイトルは「XIRR · 例 A」、数式バーは =XIRR(B2:B3, A2:A3)。日付の列に2022-11-15と2023-11-14、キャッシュフローの列に−1,000と1,800が入り、XIRRの結果は80.29%。下に「入金:マイナス/出金・期末評価額:プラス」と注記されている。

あとは記録が1件増えるたびに、2つの範囲を一緒に広げます。たとえば3件なら =XIRR(B2:B4, A2:A4) にします。

手順3:Enterを押し、パーセント表示に変える

計算した直後は0.8029のような小数で表示されるので、パーセントに変えると読みやすくなります。

  • Excel:[ホーム]タブの[パーセント スタイル](%)ボタンを押します。初期状態では小数点以下が表示されないので、80%と表示されたら[小数点以下の表示桁数を増やす]を2回押すと80.29%になります。
  • Googleスプレッドシート:ツールバーの「%」(パーセント形式で表示)を押すと、そのまま80.29%と表示されます。

プラスかマイナスか:XIRRの符号のルール

XIRRは「あなたの財布」の側から口座を見ています。財布から口座に入れたお金はマイナス、口座から財布に戻ったお金はプラスです。

このお金は 記録のしかた
投資、口座への入金 マイナス
口座から出金して使ったお金 プラス
期末の口座の評価額(またはまだ売っていない株の評価額) プラス
口座に残っている配当や利息 記録しない

いちばん多い間違いは、入金までプラスで入力してしまうことです。すべてがプラスだとXIRRは答えを見つけられず、そのまま #NUM! を返します。

2コマのミーム画像。上のコマは入金1,000と期末1,800をどちらもプラスで入力していて、「入金も期末もプラスで入力」「どうせ全部自分のお金だし」と書かれている。下のコマでは丸顔のキャラクターが驚いて汗をかき、横に赤い文字で #NUM! と表示。いちばん下に「XIRRには出入りが必要:入金はマイナス」と書かれている。

答えが出ない?XIRRのよくあるエラー一覧

表示 主な原因 直し方
#NUM! 金額がすべてプラス、またはすべてマイナス 入金をマイナスにする
#NUM! 最初の行より前の日付がある いちばん古い記録を最初の行に移す
#NUM! 金額と日付のセルの数が違う 2つの範囲をそろえる(例:B2:B4とA2:A4)
#NUM! 100回試算しても答えが見つからない 3つ目の引数に近い推定値を入れる
#VALUE! 存在しない日付など、日付が無効 =DATE(年,月,日) で入力し直す
エラー、または結果がおかしい 日付が文字列として保存されている、または金額に文字が混じっている(例:「1,800円」) 日付を DATE で入力し直し、金額を数字だけの1800にする
0.8029のような小数 まだパーセント表示にしていない 「%」を押す

4種類の #NUM! と、日付が無効な場合の #VALUE! は、どれもマイクロソフト公式の説明に載っているケースです。文字列の日付や文字入りの金額については、どのエラーになるかは公式には書かれておらず、文字列の日付はエラーになることがあると注意しているだけです。そのため、日付は本物の日付、金額は数字だけにしておくのがいちばん確実です。エラーが出たら表の上から順に確認していけば、たいてい最初の2行で原因が見つかります。

米国株でのXIRRの計算例

XIRRは、米国株のリターンを計算するときにシンプルで使いやすい方法です。米国の仕組みでは、株式の口座と現金の口座がひとつにまとまっているからです。

たとえば老喬自身がファーストレード(Firstrade)やチャールズ・シュワブを使うときは、資産総額を見れば、現金の買付余力と株式の評価額が合算されています。

この仕組みは、XIRRを使ううえでとても便利です。

XIRR計算例A:口座に1,000を入れて全額で株を買い、1年後にすべて売却

手順の考え方

  • 2022-11-15 口座に1,000を入れ、全額で株を買う
    • その日のうちに1,000すべてで株を買い、現金は残っていないと仮定します
  • 2023-11-14 株をすべて売却。評価額は1,800
  • XIRRの式はこうなります:=XIRR(B2:B3, A2:A3)
    • 金額は −1,000 と 1,800
    • 日付は上の2つの日付

スプレッドシートは上の手順2の画像と同じ形になり、結果は80.29%です。

XIRR計算例B〜D:使い切らなかった現金、口座に残った配当、配当再投資は、どれも別に記録しなくてよい

次の3つの例は、どれも2022-11-15に口座へ1,000を入れ、700で株を買って300は現金のまま置いておき、2023-11-14にすべて売却するケースです。計算例Aの数字と区別するため、ここでは最終的な評価額を1,800ではなく1,500とします。

例 途中のこと 別に記録?
B 700で株を買い、300は現金のまま口座に残す 不要。お金は口座から出ていない
C 2023-08-01に現金配当50を受け取り、口座に残す 不要。期末の評価額にすでに含まれている
D 配当50に配当再投資プランを利用し、自動で株を買う 不要。やはり口座から出ていない

3つとも判断は同じで、「このお金は口座から出ていったか」だけです。出ていなければ記録は要りません。そのため3つとも記録は2件だけで、2022-11-15に −1,000、2023-11-14に +1,500、XIRRはどれも50.17%です。計算例Aと比べて50.17%に下がったのは、評価額が1,500になったからにすぎません。

最後の評価額が変わらない限り、ほかに何も記録する必要はありません。これが、米国株でXIRRを使うときにとても便利な点です。

XIRR計算例E:口座に1,000を入れ、700で株を買い、300は現金のまま。途中で現金配当50を1回受け取り、配当再投資プランを利用。途中で300を引き出してスターバックスに使い、1年後にすべて売却

この例は事情がまったく違います。300を引き出してスターバックスに使ったので、お金が口座から出ていっています。

手順の考え方

  • 2022-11-15 口座に1,000を入れる
    • 700で株を買い、300は現金で残す
  • 2023-04-21 300を引き出してスターバックスに使う
    • 口座から300を現金化したので、このお金の出入りはプラスの300として記録する
    • 残りの株はそのまま持ち続け、最後に時価で売却する
  • 2023-08-01 現金配当50を受け取り、自動で再投資
    • 計算例Dと同じく、口座から引き出していないので記録は不要
  • 2023-11-14 株をすべて売却。評価額は1,500
  • XIRRの式はこうなります:=XIRR(B2:B4, A2:A4)
    • 金額は −1,000、300、1,500
    • 日付は上の3つの日付(配当の日は入れない)
  • XIRRが上がるのは、現金300を引き出したあとも、最終的な評価額が1,500のまま保たれたからです
    • それだけリターンが良かったということなので、XIRRも当然高くなります

スプレッドシートの画面。数式バーは =XIRR(B2:B4, A2:A4)。日付2022-11-15、2023-04-21、2023-11-14に対してキャッシュフローは−1,000、300、1,500で、XIRRの結果は94.04%。下に「途中の出金300もプラス」「いちばん古い日付は2行目に」と注記されている。

台湾株でのXIRRの計算例

台湾株と米国株のいちばん大きな違いは、口座の仕組みです。台湾の証券口座には株式だけが入っていて、お金は別の銀行口座である「交割口座」(売買代金の受け渡しに使う口座)に置きます。株を買うと証券会社が交割口座から代金を引き落とし、株を売ったお金は交割口座に戻ります。現金配当もふつうは交割口座に振り込まれます。

そのため台湾株でXIRRを使うときは、まず「口座」をどこまでと考えるかを決めます。よくあるやり方は2つです。

  • 交割口座を投資専用にしている場合:「株式の評価額+交割口座のお金」をひとつの口座と考えます。上の米国株の計算例とまったく同じで、外から交割口座にお金を移したときと、交割口座から出して使ったときだけ記録します。
  • 交割口座が給与の振込口座や生活費の口座も兼ねている場合:お金の出入りが混ざってしまうので、株式だけを見るやり方に切り替えます。買うたびにマイナス(買付金額は手数料込み)、売るたび(手数料と証券取引税を引いた実際の入金額)と現金配当が入金されるたびにプラスで記録し、期末にはまだ売っていない株の評価額をプラスで記録します。

XIRR計算例F:台湾の交割口座を生活費と共用していて、途中で現金配当を1回受け取った

手順の考え方

  • 2023-01-10 あるETFを買う。合計120,000(手数料込み)
    • お金の出入りは −120,000 として記録
  • 2023-07-20 現金配当2,000が交割口座に入金され、その後生活費と一緒に使った
    • お金はすでに「株式」という口座の外に出たので、+2,000 として記録
  • 2024-01-10 株はまだ売っておらず、この日の評価額は140,000
    • 期末の評価額として +140,000 を記録
  • XIRRの式はこうなります:=XIRR(B2:B4, A2:A4)
    • 金額は −120,000、2,000、140,000
    • 日付は上の3つの日付
日付 キャッシュフロー 説明
2023-01-10 −120,000 買付(手数料込み)
2023-07-20 +2,000 現金配当、使った
2024-01-10 +140,000 期末の株式評価額
XIRR 約18.47%

3件のお金の出入りから計算したXIRRは約18.47%です。もし2,000の配当を記録し忘れて −120,000 と 140,000 の2件だけで計算すると、XIRRは約16.67%になり、リターンが2ポイント近く低く出てしまいます。交割口座を共用しているなら現金配当は必ず記録してください。株式配当(株で受け取る配当)は、期末の株式の評価額にそのまま反映されるので、別に記録する必要はありません。

2コマのミーム画像「現金配当は記録する?」。上のコマは笑顔のキャラクターで、「米国:配当は口座に残る」「期末評価額に含まれている」「記録不要」。下のコマは眉をひそめたキャラクターで、「台湾:生活費と共用の口座」「配当が入って使われる」「プラスで記録」。いちばん下に「1件でも漏れるとリターンが低く出る」と書かれている。

1枚の表で整理:どんなときにお金の出入りとして記録するか

表の「米国株」は現金と株式が同じ口座にある場合、「台湾(共用)」は交割口座を生活費と共用していて株式だけを見る場合です。

出来事 米国株 台湾(共用)
外から口座に入金 マイナスで記録 記録しない
株を買う 記録しない マイナスで記録(手数料込み)
株を売る 記録しない(お金は口座に残っている) プラスで記録(実際の入金額)
現金配当 記録しない(口座に残っている) プラスで記録
お金を引き出して使う プラスで記録 記録しない(株を売ったときに記録済み)
期末 口座の評価額を記録(プラス) まだ売っていない株の評価額を記録(プラス)

ルールは実はひとつだけです。「あなたが決めた口座」にお金が出入りしたときだけ1件記録し、最後は全体の評価額で締めくくります。計算例AからFまで、すべてこのルールを当てはめただけです。交割口座を投資専用にしている人は、米国株の列のとおりに記録すれば大丈夫です。

手で計算したくない?XIRR計算ツールを使う

ExcelでXIRR関数を組むのが面倒なら、老喬が作ったオンラインツールXIRR 計算ツールがあります。お金の出入りごとに日付と金額を貼り付ければ(入金はマイナス、期末の評価額はプラスで入力)、計算式やデータの並べ方を覚えなくても、年率のリターンがすぐに出ます。画面は現在繁体字中国語のみですが、日付と数字を入れれば問題なく計算できます。上の米国株・台湾株の計算例も、このツールで答え合わせができます。

XIRRのよくある質問(FAQ)

XIRRとはどういう意味ですか?

XIRRはExcelとGoogleスプレッドシートの関数で、「お金の出し入れのタイミングがばらばらなとき、1年あたり平均どれだけのリターンだったか」を計算します。内部収益率(IRR)の一種ですが、間隔が一定である必要がありません。入金や出金ごとに日付と金額さえあれば計算できるので、自分の口座の実際の年率リターンを出すのに向いています。

XIRRの計算式はどう書きますか?

書き方は =XIRR(金額の範囲, 日付の範囲) です。たとえば日付をA2:A3、金額をB2:B3に入れたなら、=XIRR(B2:B3, A2:A3) と入力します。3つ目の引数には推定値を入れられ、省略すると10%が使われます。

裏側では、それぞれの金額を「1件目からの日数 ÷ 365」で1件目の日付まで割り引いたとき、合計がちょうど0になる年利を探しています。その年利がXIRRです。

XIRRとIRRは何が違いますか?

IRRは、お金の出入りの間隔がすべて同じ(たとえば年1回)であることを前提に、何期目かだけを見ます。XIRRは実際の日付をもとに1年365日で換算するので、お金がいつ出入りしても計算できます。個人の口座の入金や出金のタイミングはふつう一定ではないので、XIRRのほうが正確です。

XIRRの金額はプラスとマイナスのどちらで入力しますか?

財布から口座に入れたお金(投資、入金)はマイナスで入力します。口座から財布に戻ったお金(出金、売却代金の受け取り)と、期末の口座の評価額はプラスで入力します。口座に残っている配当や利息は記録しません。

XIRRで #NUM! と表示されるのはなぜですか?

いちばん多い原因は、金額がすべてプラス(またはすべてマイナス)になっていることです。XIRRにはマイナスとプラスが少なくとも1つずつ必要です。ほかにも、1行目の日付より前の日付がある、金額と日付のセルの数が違う、100回試算しても答えが見つからない(3つ目の引数に近い推定値を入れる)といった原因があります。

#VALUE! と表示される場合は、存在しない日付を入力したなど、日付が無効なことが多いです。日付が文字列として保存されている場合もエラーになることがあり、マイクロソフトは DATE(年,月,日) で入力するよう勧めています。

現金配当はXIRRに記録すべきですか?

配当が、あなたが決めた「口座」の外へ出たかどうかで決まります。米国株の口座で配当が口座に残る場合や、配当再投資を使う場合は記録不要で、期末の評価額にすでに含まれています。台湾の交割口座を生活費と共用していて株式だけを見る場合は、現金配当が入金されたらプラスで1件記録します。記録が漏れるとリターンが低く出ます(この記事の計算例Fでは18.47%が16.67%になります)。株式配当(株で受け取る配当)は別に記録する必要はなく、期末の評価額に反映されます。

XIRRとCAGRはどう使い分けますか?

投資が1回だけで、途中に追加投資も引き出しもない場合は、どちらで計算してもほぼ同じなので、CAGRで十分です(CAGRの解説)。途中に積立、追加投資、引き出しがある場合はCAGRがずれるので、XIRRを使います。

数か月しか持っていないのに、XIRRがとても高く出るのはなぜですか?

XIRRはリターンを「1年」に換算するからです。1,000を2か月(たとえば1月1日から3月1日までの59日)預けて1,100になった場合、利益は10%だけですが、XIRRは約80.33%になり、1年で80%増えた場合の結果(約80.29%)とほとんど同じです。持っていた期間が1年未満のときは、実際にいくら増えたかも一緒に見てください。

XIRRはどのくらいなら良いのですか?

市場と比べてはじめて意味があり、自分の数字と比べるだけでは意味がありません。配当込みの長期の概数で見ると、米国株のS&P 500が約10%、台湾の0050が約8〜9%です(CAGRの記事の比較表を参照)。XIRRはマイナスになることもあり、たとえば1,000が1年後に600しか残っていなければ、XIRRは約 −40% です。

『老喬的台灣財富報告』シリーズの入口

老喬は、お金について見聞きし学んだことを、「老喬的台灣財富地圖」というシリーズにまとめています。

答えを示すためではなく、自分が今どこに立っているかを知ってもらうための資料です。これらの資料で、あなた自身のことをもっとよく知ってもらえたらと思っています。

『老喬的台灣財富報告』シリーズの入口はこちら(中国語)

本記事は個人の研究ノートであり、投資助言ではありません。

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出典: 中国語版の初公開日は2024-10-24、最終更新日は2026-10-27です。計算例の金額は説明用で、通貨単位はありません。計算例には、現金と株式がひとつの口座にまとまった米国式の証券口座と、株式とお金が別々の口座に分かれた台湾の証券口座(お金は交割口座という銀行口座に置く)の2種類の口座の仕組みが含まれます。

この日本語版は、繁体字中国語の原作記事をもとにしています。 joelin.cc. 海外の読者にもわかりやすいよう、表現や説明を調整しています。内容の基準となるのは繁体字中国語の原文です。完全な内容は 中国語の原文をご覧ください。