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洗濯表示の基本の形は5種類だけで、形がわかれば半分は読めたも同然です。洗濯おけ=家庭洗濯、三角=漂白、四角=乾燥、アイロン=アイロン仕上げ、円=商業クリーニング(ドライクリーニングまたはウエットクリーニング)。形の中の数字や点は温度の上限、下の線はどれだけ弱く扱うか、×はその処理ができないことを表します。
この記号は国際規格 ISO 3758〈Textiles — Care labelling code using symbols〉 に基づいていて、現行版は2023年12月発行の第4版です。日本で現在使われている JIS L 0001 もこの ISO 3758 に合わせた規格で、台湾、欧州、中国も同じく ISO 3758 をベースにしています。そのため日本で買った服も、台湾や欧州で買った服も、洗濯表示はほぼ同じ見た目です。一方、米国は見た目は似ていてもルールが完全には一致しない別の体系です。以下、まず読み方を説明し、そのあと国・地域ごとの違いを見ていきます。本文の記号図は、台湾経済部が公告した洗濯表示の図柄をもとに当サイトが描き直したもので、形と規則は同じです。実際の取り扱いは衣類に付いている表示に従ってください。
洗濯表示を読む順番:形を見てから、数字・下線・×を見る
flowchart TD
A[まず外枠の形を見る] --> B[中の数字や点を見る]
B --> C[下の線の本数を見る]
C --> D{×があるか}
D -->|ある| E[その処理はできない]
D -->|ない| F[上限温度を守って処理]
洗濯表示の記号は、家庭洗濯、漂白、乾燥、アイロン仕上げ、商業クリーニングという決まった順番で1列に並びます。どの記号も同じ手順で読めます。外枠の形でどの処理かがわかり、中の数字や点が温度の上限、下の線が処理の強さを決め、×があればその処理はできません。台湾経済部が公告した洗濯表示の説明も同じ分け方で、数字は最高温度、「図柄の下に線1本」は弱い処理、「図柄の中に×」はできない、としています。
5つの基本記号の一覧
| 形 | 表すもの | 中に描かれうるもの | ×が付くと |
|---|---|---|---|
| 洗濯おけ | 家庭洗濯 | 数字(液温)、手 | 家庭洗濯できない |
| 三角 | 漂白 | 斜線2本 | 漂白できない |
| 四角 | 乾燥 | 丸(タンブル乾燥)、縦線・横線(自然乾燥) | タンブル乾燥できない |
| アイロン | アイロン仕上げ | 点1〜3個 | アイロン仕上げできない |
| 円 | 商業クリーニング | アルファベット P、F、W | ドライクリーニング・ウエットクリーニングできない |
5つの基本の形は世界中の洗濯表示に共通する骨組みで、違いは形の中に何が加わるかです。洗濯おけの中にいちばんよく出てくるのは温度の数字で、おけの中に手が描かれていれば手洗いのみ。三角の中に斜線2本があれば酸素系(塩素系ではない)漂白剤のみ使えます。四角の中に丸があればタンブル乾燥、線があれば自然乾燥。アイロンの中の点は多いほど高温。円の中のアルファベットはクリーニング店向けの溶剤の記号です。×のルールは5種類すべて共通で、×があればその処理はできません。
家庭洗濯:おけの数字は液温の上限、下線で洗い方の強さが決まる
| 洗濯おけの中 | 米国式の点 | 意味 |
|---|---|---|
| 95 | 点6つ | 上限95°C |
| 70 | 点5つ | 上限70°C |
| 60 | 点4つ | 上限60°C |
| 50 | 点3つ | 上限50°C |
| 40 | 点2つ | 上限40°C |
| 30 | 点1つ | 上限30°C |
| 手 | 手 | 手洗いのみ |
| × | × | 家庭洗濯できない |
おけの中の数字は液温の上限(°C)で、それより低い温度の水なら何度で洗ってもかまいません。台湾の公告の手洗い記号は、液温40°Cを超えないこととされています。ISO 3758:2023 ではさらに「常温での手洗い」の記号(手洗いのおけの下に線1本)が新しく加わり、日本の2024年版はこれを「液温30°Cを限度とした手洗い」と定めています。米国の ASTM D5489 はおけの中に数字を書かず、点で表し、点が多いほど高温です。ASTM D5489 の規格本文(2001年版)によると、点1つから6つは順に30°C(約85°F)、40°C(105°F)、50°C(120°F)、60°C(140°F)、70°C(160°F)、95°C(200°F)に対応します。
| おけの下 | 意味 | よくある用途 |
|---|---|---|
| 線なし | 通常の洗い方 | 一般的な衣類 |
| 線1本 | 弱い洗い方、攪拌を減らす | しわになりやすい衣類、デリケートな衣類 |
| 線2本 | 非常に弱い洗い方、攪拌をできるだけ減らす | ウール |
下線は「洗濯機でどれだけ弱く洗うか」の指示で、線が多いほど優しく扱います。台湾の公告の組み合わせでは、60°Cと50°Cは線1本まで、40°Cと30°Cにだけ線2本の「非常に弱い」版があり、95°Cと70°Cは通常の洗い方のみです。下線のルールは円の商業クリーニングの記号にも使われ、意味は同じく弱い処理、非常に弱い処理です。
漂白・乾燥・アイロン仕上げ:三角、四角、アイロンの点
漂白の表示は3種類だけです。白抜きの三角=どの漂白剤も使える(塩素系・酸素系とも可)、三角の中に斜線2本=酸素系(塩素系ではない)漂白剤のみ使える、三角に×=漂白できない。
乾燥は、乾燥機で乾かすタンブル乾燥と、干して乾かす自然乾燥の2系統で、どちらも四角の中に描かれます。
- 四角の中に丸:タンブル乾燥ができる。丸の中に点2つは通常の温度(排気温度の上限80°C)、点1つは低い温度(排気温度の上限60°C)、×はタンブル乾燥できない。
- 四角の中に縦線:つるして干す。縦線1本はつり干し、2本は脱水せずにぬれたままつるして干す「ぬれつり干し」。
- 四角の中に横線:平らに置いて干す。横線1本は平干し、2本は「ぬれ平干し」で、厚手の衣類やニットによく見られます。
- 四角の左上に斜線1本が加わる:日陰で干す。直射日光に当てないという意味で、色あせしやすい衣類によく使われます。
| アイロンの中の点 | 台湾の公告表 | GINETEX、日本2024年版 |
|---|---|---|
| 点3つ | 200°C | 210°C |
| 点2つ | 150°C | 160°C |
| 点1つ | 110°C、スチームなし | 120°C |
| 点1つ+スチームに× | 記載なし | 120°C、スチームなし |
| × | アイロン仕上げできない | アイロン仕上げできない |
アイロンの点の数は、アイロンの底面温度の上限です。ただし説明によって数字が10°C違います。台湾が2023年に公告した洗濯表示の図柄表は110°C、150°C、200°Cで、「点1つ」にはスチームを使わないと注記しています。一方、国際的な洗濯表示の団体 GINETEX の現行の記号説明と、日本の2024年8月20日以降の版は120°C、160°C、210°Cで、さらに「スチーム不可」を独立した新しい記号(アイロンの下のスチームに×)にしています。これは ISO 3758:2023 で新しく加わった記号です。実際には、点の数を見てアイロンの低・中・高の温度設定を選べば十分で、この差は読み取りには影響しません。
商業クリーニング:円の中の P・F・W はクリーニング店向け
円は、クリーニング店に任せる専門的な処理を表します。台湾の公告の説明では、円の中のアルファベットはそれぞれ次の意味です。
- P:ドライクリーニングができる。パークロロエチレンと、F の欄に挙げた溶剤を使用。
- F:ドライクリーニングができる。石油系(炭化水素系)のドライクリーニング溶剤のみ使用。
- W:ウエットクリーニングができる(クリーニング店が水と専用の設備で処理するもので、家庭の洗濯機ではない)。
円の下にも同じく線1本(弱い処理)や線2本(非常に弱い処理)を付けることができ、×はドライクリーニングまたはウエットクリーニングができないことを表します。一般の人は「円に×=クリーニングに出さない」とだけ覚えておけば十分で、アルファベットはクリーニング店が溶剤を選ぶためのものです。
各国・地域の洗濯表示規格の比較:日本・台湾・欧州・米国・中国
| 国・地域 | 規格・法令 | 記号と ISO の関係 |
|---|---|---|
| 日本 | JIS L 0001 | ISO に整合 |
| 国際/欧州 | ISO 3758:2023、GINETEX の記号 | それ自体が基準 |
| 台湾 | CNS 8148、服飾標示基準・織品標示基準 | ISO を参考に改正 |
| 中国 | GB/T 8685-2008 | ISO 2005年版を修正採用 |
| 米国 | FTC の洗濯表示規則、ASTM D5489 | 見た目は似ているが別体系 |
日本、台湾、中国、欧州はいずれも ISO 3758 がベースで、5つの基本の形と、×や下線のルールは同じです。米国は独自の体系をとる唯一の大きな市場です。各地の実際の違いは、誰が定めているか、ISO のどの版に合わせているか、文字だけの表示が認められるかにあります。以下、それぞれ説明します。
日本:2016年に独自規格から国際規格へ、2024年にもう一度改正
日本は以前、独自の JIS L 0217 を使っていて、記号の図柄も国際規格とは違っていました。消費者庁の洗濯表示の説明によると、2016年12月1日から国際規格に整合した JIS L 0001 に切り替わり、記号は全部で41種類になりました。ISO 3758 が2023年12月に改訂されると、日本も2024年8月に改正し、2024年8月20日以降の版では液温30°Cを限度とした手洗いと、スチームなしのアイロン仕上げが加わって記号は43種類に増え、アイロンの温度も120°C、160°C、210°Cに変わりました。消費者庁は3つの時期(2016年11月30日以前、2016年12月1日〜2024年8月19日、2024年8月20日以降)の説明をページを分けて残しているので、手元の日本の服がどの版の表示かに合わせて、該当するページを見てください。
台湾:商品標示法で表示が義務、図柄は経済部が公告
台湾では、衣類の洗濯表示は法律上の義務です。台湾の「商品標示法」第12条に基づいて定められた「服飾標示基準」(2023年5月18日施行)は、衣類に洗濯・アイロンの取り扱い方法を表示するよう求めており、縫い付けラベル、焼き印、熱転写、または製品本体への印刷で表示しなければなりません。同じルールは「織品標示基準」(シーツ、タオル、カーテンなど)にもあります。2022年の改正で、洗濯表示の図柄は基準の付表から外され、台湾経済部が別途公告する形に変わりました。台湾経済部が公告した「織品標示基準洗燙処理方法之洗標図案」(繊維製品表示基準の洗濯・アイロン処理方法の図柄)は2023年5月18日から施行され、基準は家庭洗濯、漂白、乾燥、アイロン仕上げ・プレス、繊維製品の専門的な手入れの5項目を図柄で表示し、必要に応じて文字を添えるよう求めています。
台湾の国家規格については、台湾経済部標準検験局の説明によると、同局は民国103年(2014年)に ISO 3758 を参考に CNS 8148〈紡織品洗標〉(繊維製品の洗濯表示)を改正・公布し、5種類の基本記号といくつかの付加記号、およびそれらを順番に並べることを定めています。台湾の洗濯表示の国家規格を調べるなら、番号は CNS 8148 です。
欧州と GINETEX:記号は登録商標
欧州の衣類の洗濯表示は、たいてい GINETEX(International Association for Textile Care Labelling)の記号をそのまま使っています。GINETEX の記号説明ページは、これらの洗濯表示の記号が多くの国で保護された商標であり、所有者は GINETEX で、許可なく作成・使用してはならないと明記しています。記号を単独で使う場合も組み合わせて使う場合も、著作権で保護されています。ISO 3758:2023 も新たに附属書 D を設け、これらの登録された図形記号と ISO 7000 の図記号との違いを説明しています。
米国:文字だけでもよく、記号は別の体系
米国の洗濯表示は、連邦取引委員会(FTC)の Care Labeling Rule(16 CFR Part 423)で規制されています。FTC の事業者向けガイドによると、表示に取り扱い方法が書かれていれば記号は任意で、文字だけでもかまいません。文字の代わりに記号を使う場合は ASTM D5489-96c に従います。また FTC は、ISO の欧州式記号だけを使った表示は現行の規則を満たさないと回答しています。ASTM D5489 自体はその後何度も改訂されていますが(現行は D5489-25)、FTC の規則が認めているのは今も 96c 版です。
同じ図柄でも米国と ISO で意味が完全には一致しないことは、GINETEX 自身も注意を促しています。GINETEX の2018年6月のニュースレターは、米国の記号と GINETEX の記号は図柄が違い、内容が違うこともあるとして、主な違いを3点挙げています。
- 液温の表し方が違い、米国は洗濯おけの中に点を描き、ISO は数字を書く。
- 自然乾燥に別の記号を使う。
- 米国の「漂白できない」は、黒く塗りつぶした三角に×。
GINETEX の結論は、2つの体系は「見た目は似ているが互いに関係はない」ので一つずつ対応させることはできない、というものです。米国向けに輸出する衣類は、同じ洗濯表示に両方の記号を並べて表示することができます。
中国:GB/T 8685-2008、ISO 2005年版を修正採用
中国の国家規格全文公開システムには、現行の GB/T 8685-2008〈纺织品 维护标签规范 符号法〉(繊維製品 取り扱い表示規範 記号法)が載っています。2008年6月18日発布、2009年3月1日施行で、1988年版に代わるもので、国際規格を採用した推奨国家規格であり、対応する国際規格は修正採用した ISO 3758:2005 です。つまり中国の現行規格は ISO より2版遅れていて、記号の骨組みは同じでも、2023年版で加わった常温での手洗いとスチーム不可のアイロン仕上げの記号はありません。
洗濯表示がわからないときの考え方
洗濯表示が示しているのは、「回復できない損傷を起こさない、最も強い処理」です。ISO 3758 の適用範囲もそう定義されています。記号は耐えられる上限を示しているので、それより弱い方向に扱えば安全で、強い方向に扱うと傷めるおそれがあります。ですから、おけに40と書いてあるのを冷水で洗うのは問題ありませんが、線1本の表示を通常の洗い方で洗うのはリスクがあります。迷ったら、より低い温度、より弱い洗い方、または手洗いを選べば、どれも表示が許す範囲に収まります。
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よくある質問
洗濯おけの中の「30」はどういう意味ですか?
洗濯するときの液温の上限が30°Cという意味で、30°C以下の水なら何度で洗ってもかまいません。数字は上限であって、推奨温度ではありません。おけの下にさらに線が1本あれば弱い洗い方(攪拌を減らす)、2本なら非常に弱い洗い方で、ウール類によく見られます。
洗濯表示の下の線が1本と2本では何が違いますか?
線なし=通常の処理、1本=弱い処理(攪拌を減らすなど)、2本=非常に弱い処理(攪拌をできるだけ減らす)です。このルールは家庭洗濯の記号でも、商業クリーニング(円)の記号でも同じです。なお、台湾で公告されている洗濯表示の図柄説明では、手洗いの記号の下には線を付けません。
三角に×の洗濯表示はどういう意味ですか?
三角は漂白を表し、×は漂白できないという意味です。白抜きの三角=どの漂白剤も使える、三角の中に斜線2本=酸素系(塩素系ではない)漂白剤だけ使える、です。米国の ASTM 方式では「漂白できない」を黒く塗りつぶした三角に×で描きますが、意味は同じです。
四角の中に丸がある記号は何ですか?
四角は乾燥を表し、四角の中に丸=タンブル乾燥(乾燥機で回転させて乾かす)ができる、という意味です。丸の中に点2つ=通常の温度(排気温度の上限80°C)、点1つ=低い温度(60°C)、×=タンブル乾燥できない。四角の中が縦線や横線なら自然乾燥で、縦線=つり干し、横線=平干し、左上に斜線1本=日陰で干す、です。
海外で買った服の洗濯表示は読めますか?
日本、台湾、欧州、中国の洗濯表示はどれも ISO 3758 がベースで、5つの基本の形が同じなので、だいたい読めます。注意が必要なのは米国です。洗濯おけの中は数字ではなく点で液温を表し(点が多いほど高温)、自然乾燥の描き方も違います。さらに米国の服は記号を付けず、英語の文字だけで表示していることがよくあります。
出典: 中国語版の初公開日は2026-10-27です。国際規格と各国・地域の規定は、本文中の出典を確認した時点の内容に基づいています。
この日本語版は、繁体字中国語の原作記事をもとにしています。 joelin.cc. 海外の読者にもわかりやすいよう、表現や説明を調整しています。内容の基準となるのは繁体字中国語の原文です。完全な内容は 中国語の原文をご覧ください。
