台湾の資産分布:世帯純資産の十分位と1,000万台湾ドルの位置

2026-09-04 | Joe Lin

公的統計で分かること

台湾の行政院主計総処は、2021年末時点の世帯純資産を十分位で公表しています。純資産は不動産などを含む資産から負債を差し引いた金額です。

境界 世帯純資産
D1(10%) 143万台湾ドル
D2(20%) 319万台湾ドル
D3(30%) 490万台湾ドル
D4(40%) 677万台湾ドル
D5(中央値) 894万台湾ドル
D6(60%) 1,171万台湾ドル
D7(70%) 1,547万台湾ドル
D8(80%) 2,134万台湾ドル
D9(90%) 3,391万台湾ドル

平均は1,638万台湾ドルです。平均が中央値を大きく上回るため、「一般的な世帯」の位置を見るには中央値の方が直感に近い指標です。

1,000万台湾ドルはどの位置か

1,000万台湾ドルはD5の894万とD6の1,171万の間です。この区間を直線で補間すると約53.8パーセンタイル、上回る世帯は約46.2%となります。

これは公式の世帯数ではありません。十分位の二つの境界を使った参考計算で、区間内の実際の分布が直線とは限りません。また、基準時点は2021年末です。

「個人の資産順位」には変換できない

この統計の単位は世帯です。世帯の境界額を平均世帯人数で割っても、個人資産の十分位にはなりません。家族内の所有割合、成人と子どもの構成、世帯人数と資産の関係が分からないためです。

したがって、この資料だけから「個人で1,000万台湾ドル以上を持つ人の割合」を算出することはできません。個人資産と世帯純資産は別の問いとして扱う必要があります。

読むときの注意

  • 住宅の時価を含み、住宅ローンなどの負債を差し引く世帯純資産です。
  • 2021年末の分布であり、現在の境界額を示すものではありません。
  • 平均値の新しい統計を掛け合わせて各十分位を一律に更新することはできません。
  • 為替換算は時点で変わるため、表は台湾ドルで示しています。

出典

出典: 台湾行政院主計総処『家庭財富分配統計』。2021年末時点の世帯純資産。

これは joelin.cc の繁体字中国語による調査を日本語で紹介するリファレンスページです。joelin.cc. 繁体字中国語の原文: https://joelin.cc/p/8323