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Selfie Timeは、インドネシアで設置場所数が最も多い韓国式フォトブースブランドだ。2022年にジャカルタで創業し、運営会社はPT Fotobox Kreasi Indonesia。母体のInti Nya Groupは、空気清浄機やウォーキングマシンなどの家電を扱う代理店を本業としている。ゲームセンターや商業施設に付随する機器ではなく、写真撮影を専門とするブランドで、自社店舗を開く一方、商業施設の通路やカフェにも無人機を設置している。
当サイトのphotobooth.joelin.ccは、2026年9月22日に公式リストを基に確認し、インドネシアのSelfie Timeを176か所・209台掲載した。設置場所数は、当サイトが掲載するインドネシアの403か所の44%を占める。これは当サイトの掲載数であり、公式が発表した全国総数ではない。
本記事は、どの会社の事業なのか、誰が経営しているのか、どのように現在の規模まで成長したのか、実際の拠点数はいくつなのか、という四つの順で整理する。各事実には出典と確認日を添え、確認できなかった情報はその旨を明記し、どこを調べたかも説明する。
中国語原文は2026年9月25日に公開され、2026年10月2日に更新された。以下の調査日や市場データは、原文の時点のものを維持している。
まず、混同しやすい三つの名前を区別する
インドネシアのフォトブースを調べると、三つの名前が混ざりやすい。最初に整理しておこう。
- Selfie Timeは本記事の対象。運営会社はPT Fotobox Kreasi Indonesia、公式サイトはselfietime.id、Instagramは@selfietimeid。
- Snapshot Photoboxは、インドネシアのTimezoneゲームセンター内にあるフォトブース機のブランド。当サイトには70か所を掲載している。台湾で私、老喬が運営するSnapshot 妞拍貼とは名前が同じだけで、当サイトでは関連を一切確認できていない。両者は別の事業者である。
- パレンバン(Palembang)には、Googleのビジネス名が「Selfie Time Moments Foto Studio」となっている店がある。当サイトが2026年8月に確認した際、この店はSelfie Timeの公式店舗に含めなかった。一方、Selfie Timeの公式プレスリリースでは、Selfie Time Momentsというプロの写真撮影サービスにも言及している。両者が同じものかどうかは、当サイトでは検証していない。
利害関係の開示:私は台湾のフォトブースブランド、Snapshot 妞拍貼を運営している。本記事で扱うのはインドネシアの別会社で、提携関係や競争関係はない。ただし、この点をどの程度考慮するかは読者自身で判断してほしい。
一、「設置先」ではなく「ブランド」:運営会社と母体グループ
当サイトでは各国のフォトブース事業者を三つに分類している。ブランド型は、現地で写真撮影を専門とし、自社で機器や店舗を運営する事業者。設置先型は、ゲームセンターや娯楽施設で、フォトブース機が店内の多くの機器の一つにすぎない事業者。商業施設型は、商業施設そのものを指す。Selfie Timeは最初の分類に当たる。
判断の根拠は二つある。一つ目は、収益源が写真撮影そのものであること。公式サイトに掲載されているサービスはすべて撮影関連で、フォトブース、Studio Proのセルフ撮影スタジオ、ハイアングルと広角の撮影ブース、証明写真、ビザ用写真、婚姻手続き用の証明写真などが並ぶ。料金ページも、撮影プラン以外は追加オプションと関連グッズだけで、ゲームやその他の娯楽設備はない。二つ目は、母体グループの本業がフォトブース、商業施設、ゲームセンターのいずれとも関係がないことだ。詳しくは次の小節で説明する。
Selfie Timeのブランドロゴ(画像出典:Selfie Time公式サイト、2026年9月25日取得)
ロゴにある韓国語の「셀카 타임」は「自撮りタイム」という意味。名前そのものに、韓国式という位置付けが表れている。
運営会社:PT Fotobox Kreasi Indonesia
| 項目 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 会社名 | PT Fotobox Kreasi Indonesia | Selfie Time公式サイトのフッター、App Storeの開発者ページ |
| 会社形態 | 有限責任会社(Perseroan Terbatas、PT) | 会社名の表記 |
| 登記番号 | 1246635 | companieshouse.id(第三者の情報集約サイト。データの出所をインドネシア法務人権省と記載) |
| 登記住所 | Jalan Gading Kirana Timur A-11/15, North Jakarta | 同上 |
| 設立日 | 確認できず(公式サイトにはブランドが「2022年創業」とあるのみ) | 公式サイトの会社紹介 |
| 代表者、株主 | 確認できず | 上記の第三者サイトでは有料レポートの購入が必要。本記事では購入していない |
表の確認日はすべて2026年9月25日。会社名は、公式サイトとApp Storeという二つの公式情報源で照合できた。登記番号と住所は第三者の情報集約サイトのみを出所とするため、手がかりの段階にとどまる。インドネシアの公式会社登記検索システムである法務人権省のAHUは、オンライン検索に画像認証があり、一部の情報は有料。本記事では同システムでの検索を行っていない。そのため、設立日、取締役、株主は「確認できず」としており、「存在しない」という意味ではない。
母体グループ:家電代理店のInti Nya Group
母体のPT Inti Nya Teknologiは、公式サイトの「Our Brand」にSELFIETIMEをNotale、Levoit、Kingsmith WalkingPadと並べて掲載している。同社はインドネシアの電子製品の小売・代理店と自己紹介し、小売店7店、倉庫4か所を持ち、30都市にサービス拠点を展開しているという。本社は北ジャカルタのスンター(Sunter)にある(PT Inti Nya Teknologi公式サイト、2026年9月25日確認)。
補強材料はほかにも二つある。Selfie Timeの求人投稿では「INTI NYA GROUP - SELFIE TIME ID」という連名がよく使われ、履歴書の送付先メールアドレスも母体グループのドメインになっている。ただし、これはLinkedInやFacebookの求人グループにある公開投稿で、第三者プラットフォーム上の手がかりに当たる。また、2023年のGrand Indonesia店開業時には、Selfie TimeのCEOに加え、Intinya Groupの取締役とディレクターも出席していた。これについては次節で扱う。
ここからは、上の事実と分けて推論を記す。空気清浄機やウォーキングマシンの代理店がフォトブースに進出する際、最も考えやすい足掛かりは、もともと「機器の調達、倉庫管理、全国の拠点での修理」という業務に慣れていることだ。無人フォトブース機は本質的に、外部の施設に置かれ、定期的な用紙補充と修理を必要とする機器であり、本業との距離は実は近い。これは当サイトの推論で、Selfie Timeが公式にそう説明したわけではない。
二、誰が経営しているのか:CEO、グループ幹部、確認できない創業者
| 氏名 | 役職・位置付け | 出典と信頼性 |
|---|---|---|
| Stevany Tedy | Selfie Time CEO | 公式ブログのプレスリリース(2025年7月)、Liputan6(2025年6月27日)。2023年のメディアではStevany Teddyと表記 |
| Hendra Irawan | Intinya Group取締役(BOD) | Sindonewsの開業写真のキャプション(2023年11月19日) |
| Irena Benedicta | Intinya Groupディレクター(Direktur) | 同上 |
| Samuel Ongkowijaya | インドネシア語版Wikipediaでは創業者と記載 | インドネシア語版Wikipedia。当該項目に出典がなく、本記事では裏付けとなる一次資料を確認できず |
この表から言えるのは、公式情報とメディアの両方で確認できるのは、現時点ではCEOのStevany Tedyだけだということ。Stevany TedyがCEOであることは公式プレスリリースと複数のメディアで一致しており、2023年のGrand Indonesia店開業時にもCEOとして取材を受け、料金を発表している(IDN Times、2023年11月18日)。Stevany TedyのLinkedInページは検索結果に「CEO of Selfie Time ID」と表示されるが、全文の閲覧にはログインが必要で、本記事では詳しい経歴を読めていない。
創業者の項目には、特に説明が必要だ。インドネシア語版Wikipediaの情報ボックスではSamuel Ongkowijayaを創業者としているが、その項目に出典はなく、ページの編集の多くは匿名アカウントによるものだ。Selfie Timeの公式ブログは、2024年10月の開業記事で、テープカットをしたのは「Selfie Timeの2人のowner」と記しているものの、名前は書いていない(公式ブログ、2024年10月8日)。したがって、本記事の結論は、創業者と株主の氏名を確認できる一次資料は見つからなかった、というものになる。また、Selfie Timeの創業の経緯を語る公開インタビューも見つからなかった。
三、沿革と主な出来事
| 年月 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2022年 | ブランド創業。公式には、インドネシアで初めて「韓国式フォトブース」のコンセプトを打ち出した事業者としている | 公式サイトの会社紹介(公式の自己説明) |
| 2022年6月 | 東ジャカルタのOld Shanghai Sedayu Cityに1号店を開業 | インドネシア語版Wikipedia(出典なし。手がかり) |
| 2023年7月 | 公式ブログが店舗のある都市を計13都市列挙。ジャカルタからスラバヤ、バリ、パレンバン、メダン、ジャンビ、ポンティアナックへ展開 | 公式ブログ(2023年7月24日) |
| 2023年11月18日 | Grand Indonesia商業施設内の店舗が開業。メディアは40店舗目で、当時最大の店舗と報道 | IDN Times、Sindonews |
| 2024年10月5日 | ランプン(Lampung)店が開業。インフルエンサーのJerome Polinがテープカットに参加 | 公式ブログ(2024年10月8日) |
| 2024年11月 | 公式がインドネシア全土で60店舗以上と発表 | 公式ブログ(2024年11月18日) |
| 2024年12月 | ソロのPakuwon Mall Solo BaruでDisney Pixarをテーマにした撮影ブースを展開 | 公式ブログ(2024年12月7日) |
| 2025年2月13日~4月15日 | Disney「くまのプーさん」のフレームを、ジャカルタのUrban Forest Cipete店限定で提供 | 公式ブログ(2025年2月18日) |
| 2025年5月31日 | MURI(インドネシア世界記録博物館)の「最も支店数が多いフォトブース店」の記録を取得。公式発表では当時120店舗。同日、パレンバンのPalembang Squareに全国最大の店舗が開業 | 公式プレスリリース(2025年7月4日)、Liputan6 |
| 2025年7月 | 公式が2025年4月以降に26店舗増え、合計146店舗になったと発表。「国内外への展開」という目標も記載 | 同上 |
| 2025年11月 | Disney『ズートピア2』の公開に合わせて特別フレームを提供 | 公式ブログ(2025年11月27日) |
| 2026年1月24日 | 独立系VTuberグループEon Of Starsとコラボ。全店舗でフレームを提供し、7店舗にスタンディパネルを設置 | 公式ブログ(2026年1月28日) |
| 2026年9月 | サンリオキャラクターのライセンスフレームを提供。Instagramのフォロワーは約51万人 | 公式Instagram(2026年9月25日確認) |
| 2026年9月22日 | 当サイトが公式店舗リストを再取得。206件(店舗89件、無人機117件) | photobooth.joelin.ccのインドネシアページ |
この沿革で最も目立つのは成長の速さだ。2022年創業、2023年11月に40店舗目、2025年5月に120店舗、同年7月に146店舗と、3年余りで100店舗を超えた。資金調達、上場、M&Aの三つについては、インドネシアのメディア、公式プレスリリース、母体グループの公式サイトのいずれにも記録を確認できなかった。家電代理店グループが出資する構造を考えれば、外部から資金を調達していなくても不自然ではないが、これは推論である。
1号店はどこか:公式とメディアの説明が一致しない
2025年のMURIに関する公式プレスリリースには「Selfie Timeの1号店はGrand Indonesiaに開業した」とあり、Liputan6も転載時に同じ説明を載せている。ところが、Grand Indonesia店が開業した2023年11月のその週に、IDN TimesとSindonewsの2媒体はともに「40店舗目」と報じていた。インドネシア語版Wikipediaでは、1号店は2022年6月に東ジャカルタのOld Shanghai Sedayu Cityで開業したとしている。
本記事では、2年後の回顧的なプレスリリースより、開業した週の2023年の報道のほうが出来事に近いため、Grand Indonesiaが文字どおりの1号店だった可能性は低いと判断する。公式プレスリリースの説明は「初の大型旗艦店」を指したのか、執筆時に簡略化したのかもしれないが、公式から説明はない。Old Shanghaiという説も、現時点ではWikipediaしか出典がなく、確定情報にはできない。双方の説明を併記し、一次資料が見つかった時点で訂正する。
四、拠点数:公式発表と当サイトで数えた数字
| 集計の基準 | 数字 | 時点 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 公式:メディアが報じた出店順 | 40店舗目 | 2023年11月 | IDN Times、Sindonews |
| 公式:ブログ | 60店舗以上 | 2024年11月 | 公式ブログ |
| 公式:MURIの記録 | 120店舗 | 2025年5月31日 | 公式プレスリリース |
| 公式:プレスリリース | 146店舗 | 2025年7月 | 公式プレスリリース |
| 公式:公式サイトの会社紹介 | 80店舗以上 | 2026年9月25日の確認時にも掲載 | 公式サイト |
| 公式店舗リスト | 206件(店舗89件、無人機117件) | 2026年9月22日 | selfietime.id/our-outlets |
| 当サイト掲載:設置場所 | 176か所(有効175か所、確認待ち1か所) | 2026年9月22日 | photobooth.joelin.cc |
| 当サイト掲載:機器 | 209台(有効205台、確認待ち4台) | 2026年9月22日 | 同上 |
この表で見るべきなのは、どの数字が大きいかではなく、集計の基準だ。公式サイトの「80店舗以上」は古い文言が更新されておらず、2025年に自ら公表した146店舗よりも少ない。公式の「店舗」(cabang)に無人機が含まれるかどうかも説明されていない。当サイトでは、同じ商業施設にある店舗と無人機を、設置場所としては1か所、機器としては2台と数える。そのため、設置場所数は公式リストの件数より少なくなる。上記の当サイトの掲載数は、photobooth.joelin.ccが2026年9月22日に確認したもので、公式が公表した全国総数ではない。
当サイトが同日に公式リストを再取得した際には、常設拠点に当たらない2種類のデータも除外した。「イベント」タブの8件は、学校や展示会での期間限定イベント。「広角/ハイアングル」タブの79件はすべて店舗リストに含まれており、同じ店舗を機種で絞り込んだ結果であって、別の設置場所ではない。
インドネシアのフォトブース市場での位置
当サイトがインドネシアで掲載する11ブランド・403か所を分母にすると、Selfie Timeは176か所にあり、44%を占める。2位はPhotomaticsの148か所、3位はゲームセンター内のSnapshot Photoboxの70か所。韓国から進出したPHOTOISMは28か所だ。
「一つの設置場所に複数ブランドがあれば、それぞれ1件と数える」方法では、Selfie Timeはブランドと設置場所の組み合わせ計472件の37%を占める。機器数では515台のうち209台で、約41%。三つの計算方法で数字が異なるのは、同じ商業施設に複数ブランドが入っていることが多いためだ。当サイトが各国のブランド集中度を比較するときは、二つ目の方法による37%を使っている。当サイトのインドネシアのデータはブランドの公式リストを中心としており、小規模ブランドや個人店の掲載は網羅できていない。そのため、これらの比率は相対的な位置を見るには適しているが、市場シェアとして扱うには適していない。
五、二本柱の展開:自社店舗と、他社施設に置く無人機
Selfie Timeで最も注目すべきなのは規模ではなく、性質がまったく異なる二つの事業を同時に行っていることだ。
| 形態 | 当サイトの掲載数 | 実際の形 |
|---|---|---|
| 自社店舗(outlet) | 85か所に92台 | 商業施設内の店舗。通常のフォトブース、Studio Proのセルフ撮影スタジオ、ハイアングルと広角の撮影ブース、証明写真のサービスがあり、スタッフがいる |
| 無人機(standalone) | 117台。うち91か所は無人機のみ | 商業施設の通路、カフェ、小売店、駅などに単独で機器を置く。スタッフはいない |
この表が示すのは、当サイトが掲載するSelfie Timeの設置場所の約半数はスタッフのいる店舗で、残りの約半数は無人機1台のみということだ。無人機しかない91か所のうち、78か所は商業施設、7か所は飲食店、残りは小売店や駅などにある。
この二つの形態は、当サイトが以前紹介した二つの対照的なモデルにちょうど対応する。韓国と台湾の主流は店舗を開き、空間を借りて複数のセットを備えた撮影ブースを作る形だ。香港のSNAPIOはほとんど店舗を開かず、商業施設の共用動線に機器を組み込み、店舗の賃料を払わず、店員も雇わない。Selfie Timeは両方を行う。大型商業施設には店舗を開き、撮影体験や単価の高いStudio Proを提供し、それ以外の場所は無人機で設置密度を高める。
無人機には弱点もあり、当サイトはインドネシアの調査で実際にそれを確認した。第三者の施設に置かれた無人フォトブース機11件を抽出して調べたところ、Googleマップには機器自体の登録が1件も見つからなかった。対象にはSelfie Timeとほかの2ブランドを含めている。一方、そのうち4件では設置先の施設自体にGoogleビジネスプロフィールがあり、口コミ件数は32件から29,984件まであった。つまり、無人機は地図上では見えず、利用者は通りがかりに見つけるか、ブランドの公式サイトでリストを調べるしかない。店舗は逆で、当サイトが抜き取り確認したSelfie Timeの6店舗には、6店舗すべてに独自のGoogleビジネスプロフィールがあった。
六、分布:7割がジャワ島
| 州レベルの行政区分 | 設置場所数 |
|---|---|
| 西ジャワ州(Jawa Barat) | 50 |
| ジャカルタ首都特別州(DKI Jakarta) | 40 |
| バンテン州(Banten) | 24 |
| 北スマトラ州(Sumatera Utara) | 11 |
| 東ジャワ州(Jawa Timur) | 7 |
| 南スマトラ州(Sumatera Selatan) | 7 |
| その他17の州レベルの行政区分 | 37 |
Selfie Timeの176か所は、23の州レベルの行政区分、44都市に分布する。このうち、ジャワ島の6つの州レベルの行政区分には計127か所があり、72%を占める。上位3地域の西ジャワ、ジャカルタ、バンテンは、大ジャカルタ都市圏(Jabodetabek)がまたがる範囲だ。都市別ではブカシ(Bekasi)の20か所、タンゲラン(Tangerang)の14か所が多い。ジャワ島以外では、遠く北マルク州のテルナテ(Ternate)や北スラウェシ州まで展開しているが、いずれも1、2か所にとどまる。インドネシアの38の州レベルの行政区分と台湾の面積・人口の比較は、インドネシアはどれほど大きいのかで紹介している。
七、実際に売っているのはフレーム:IPライセンスとファンの応援企画
Selfie Timeの公式サイトは、フレームのカタログを四つに分類している。自社デザイン、ファンコミュニティとのコラボ(collab fanbase)、ライセンスIP(license)、季節限定だ。先ほどの沿革に登場したDisney、『ズートピア』、VTuberとのコラボは後ろの二つの分類に含まれ、最も頻繁に見られるのはファンコミュニティとのコラボである。
このサンリオのフレームは、2026年9月に提供を開始したもの。投稿の右下にサンリオのライセンスと著作権の表記があり、「ライセンスIP」に当たる。(Selfie Time公式Instagram @selfietimeidの2026年9月の投稿より。元の投稿、2026年9月25日取得)
ファンコミュニティとのコラボは、また違うペースで展開される。上の画像は2026年9月の「Frame Event September Part 7」で、9月だけでもすでに第7弾まで出ていた。この回には7件の撮影イベントが掲載され、すべて韓国・中国のアーティストの誕生日やデビュー記念に合わせたものだった。各企画の提供期間は1~2週間。前の回(Part 6)にはタイとインドネシアのアーティストも含まれていた。(Selfie Time公式Instagram @selfietimeidの2026年9月の投稿より。元の投稿、2026年9月25日取得。タイトル部分のみを切り取り、アーティストの写真を含むフレームは掲載していない)
こうしたフレーム企画は、台湾や韓国で行われる「誕生日応援」と同じ仕組みだ。ファンコミュニティがアイドルの誕生日企画を開き、フォトブース店が限定フレームを提供し、ファンはフレームを集めるためにわざわざ撮影に来る。応援文化の由来や台湾・韓国・日本での取り組みは、「応援」とはどういう意味かで説明している。Selfie Timeにとっては、毎週新たな再来店の理由が生まれることになる。しかも、フレームはソフトウェアなので、追加するコストは新店舗の開業よりはるかに低い。
八、料金
| プラン | 内容 | 公式価格 |
|---|---|---|
| Photobooth A | 8枚撮影、全写真のデータ、4Rサイズの写真1枚。定員5人 | Rp 45,000 |
| Photobooth B | 16枚撮影、全写真のデータ、4Rサイズの写真2枚。定員5人 | Rp 65,000 |
| Studio Pro A | 10分間、約40枚撮影、写真データ10点、4Rサイズの写真2枚。定員2人 | Rp 99,000 |
| Studio Pro B | 10分間、約40枚撮影、写真データ16点、4Rサイズの写真3枚。定員10人 | Rp 120,000 |
料金はSelfie Time公式サイトの料金ページによる。確認日は2026年9月25日。基本プランのRp 45,000は、2023年のGrand Indonesia店開業時にCEOがメディアに説明した「Rp 40,000~60,000」とおおむね同じ価格帯で、3年間で最安プランの価格が大きく上がった様子はない。インドネシアルピアの読み方や台湾ドルへの換算はインドネシアルピアの換算、現地の賃金水準との比較はインドネシアの平均給与を参照してほしい。
九、本記事で確認できなかった情報と、補完に許可が必要な情報
確認できなかった情報をここにまとめる。今後、新たな資料が見つかれば更新する。
- 会社設立日、取締役、株主:第三者の情報集約サイトで登記番号と住所だけを確認した。完全な登記情報は有料で、インドネシアの公式AHUシステムには画像認証がある。本記事では検索していない。
- 創業者名:インドネシア語版Wikipediaしか情報源がなく、出典も付いていない。公式は「2人のowner」に言及するのみで、名前は記していない。
- 1号店の開業時期と場所:公式プレスリリースはGrand Indonesia、メディア報道はGrand Indonesiaを40店舗目とし、Wikipediaは2022年6月のOld Shanghaiとしており、三者の説明が一致しない。
- 売上、利益、機器数、店舗数の公式な年次データ:インドネシアのメディア、公式プレスリリース、母体グループの公式サイトには、財務数値が公開されていない。
- 資金調達、上場、M&A:記録を確認できなかった。
- 海外出店:公式は2025年に「国内外への展開」を目標として記載したが、当サイトの他国のデータには、現時点でSelfie Timeの掲載はない。
- 公式プレスキット:公式サイトにはメディア用素材のダウンロードページがない。本記事のブランドロゴは公式サイトのヘッダーから取得し、SNS画像は公式Instagram投稿のスクリーンショットを引用している。
結論:インドネシア最大のフォトブースブランドを生んだのは家電代理店だった
- Selfie Timeは設置先ではなくブランド。写真撮影を専門とし、自社で店舗を開き、機器を設置している。母体のInti Nya Groupの本業は家電代理店で、ゲームセンターや商業施設の運営ではない。
- 規模の拡大が非常に速い。2023年11月にはメディアが40店舗目と報じ、2025年7月には公式が146店舗と発表した。当サイトは2026年9月に公式リストを基に176か所・209台を掲載した。
- 店舗と無人機を組み合わせた二本柱のモデルを採る。大型商業施設にはスタッフのいる店舗を開き、それ以外の場所には無人機を置いて設置密度を高める。韓国・台湾の店舗型と香港SNAPIOの機器設置型を併せ持つ。
- コンテンツを動かす中心はフレーム。ライセンスIPやファンコミュニティの誕生日応援フレームが毎週更新され、同じ機器に何度も訪れる理由を生み出している。
- 会社に関する情報には依然として空白がある。創業者、株主、設立日、財務数値を裏付ける一次資料は確認できず、1号店についても三つの説明が存在する。
1995年から現在までのプリクラ・フォトブース業界の全体像や、各国のブランドと親会社の研究を読むなら、フォトブース業界の総合記事へ。韓国最大のブランドの親会社の財務情報は、PHOTOISMと親会社서북と比較できる。インドネシアのSelfie Timeの各設置場所の住所と機種は、photobooth.joelin.ccのSelfie Timeブランドページに掲載している。インドネシア市場全体の三層構造、すなわちTimezoneのゲームセンター内の機器、出店方法が異なる各種セルフ撮影店、Selfie Timeのように店舗と無人機を組み合わせる国内チェーンについては、インドネシアのフォトブース市場の三層構造を参照してほしい。
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記事の要点
Selfie Timeは、インドネシアの韓国式フォトブース(photobox)チェーン。運営会社はPT Fotobox Kreasi Indonesiaで、公式サイトによると2022年創業。北ジャカルタの家電代理店PT Inti Nya Teknologi(Inti Nya Group)傘下にあり、CEOはStevany Tedy。写真撮影を専門とするブランドで、ゲームセンターや商業施設が展開する機器ブランドではない。2023年11月のGrand Indonesia店開業時には、メディアが40店舗目と報道した。2025年5月31日にはMURIの「最も支店数が多いフォトブース店」の記録を取得し、公式発表では当時120店舗、同年7月には146店舗だった。photobooth.joelin.ccが2026年9月22日に公式リストを基に確認した結果、176か所・209台を掲載。このうち92台は自社店舗内、117台は商業施設の通路やカフェなど第三者の施設に置かれた無人機で、設置場所数は当サイトが掲載するインドネシアの403か所の44%を占める。創業者名、会社設立日、株主については、本記事で裏付けとなる一次資料を確認できなかった。
- Selfie Timeの運営会社はPT Fotobox Kreasi Indonesia。公式サイトのフッターとApp Storeの開発者名がともにこの会社名となっている。
- 母体のPT Inti Nya Teknologi(Inti Nya Group)は北ジャカルタの家電代理店。公式サイトではSELFIETIMEをLevoit、Kingsmith WalkingPadと並べて傘下ブランドとして紹介している。
- 公式サイトによると2022年創業。2023年11月18日のGrand Indonesia店開業時には、メディアが40店舗目と報道した。
- 2025年5月31日、MURIの「最も支店数が多いフォトブース店」の記録を取得。公式発表では当時120店舗、同年7月には146店舗だった。
- photobooth.joelin.ccが2026年9月22日に確認した掲載数は、インドネシアのSelfie Timeが176か所・209台(店舗内92台、無人機117台)。当サイトが掲載するインドネシアの403か所の44%を占める。
- 基本プランPhotobooth Aの公式価格はRp 45,000(8枚撮影、4Rサイズの写真1枚)。2026年9月25日確認。
よくある質問
Selfie Timeはどこの国のブランド?
Selfie Timeはインドネシア発のブランドで、2022年にジャカルタで創業した。運営会社はPT Fotobox Kreasi Indonesia。「韓国式フォトブース」のスタイルと撮影方法を打ち出しているが、韓国ブランドのライセンスを取得して進出したものではなく、韓国のPHOTOISMや人生4カットとのライセンス関係も公表されていない。
Selfie Timeはゲームセンターや商業施設の機器ブランド?
違う。Selfie Timeは写真撮影を専門とするブランドで、自社店舗を開くほか、商業施設の通路やカフェにも自社で無人機を設置している。母体のInti Nya Groupは家電代理店で、ゲームセンターや商業施設を運営しているわけではない。インドネシアでもう一つよく見かけるSnapshot Photoboxは、Timezoneのゲームセンター内に設置されている機器ブランドである。
Selfie Timeはインドネシアに何店舗ある?
公式の数字は時期によって異なる。2025年5月にMURIの記録を取得した際は120店舗、同年7月には146店舗と発表した一方、公式サイトの会社紹介ページには「80店舗以上」とある。photobooth.joelin.ccが2026年9月22日に公式リストを基に確認した掲載数は176か所・209台で、このうち92台は店舗内、117台は無人機。これは当サイトの掲載数であり、公式の全国総数ではない。
Selfie Timeは1回いくら?
公式サイトの料金表を2026年9月25日に確認したところ、基本プランPhotobooth AはRp 45,000。8枚撮影し、全写真のデータと4Rサイズの写真1枚が付く。定員は5人。Photobooth BはRp 65,000。より大人数に対応するStudio ProはRp 99,000から。
Selfie Timeは台湾のSnapshot 妞拍貼と関係がある?
関係は公表されていない。なお、インドネシアのTimezoneゲームセンター内にあるSnapshot Photoboxも、台湾のSnapshot 妞拍貼とは無関係で、名前が同じだけである。
この日本語版は、繁体字中国語の原作記事をもとにしています。joelin.cc. 海外の読者にもわかりやすいよう、表現や説明を調整しています。 内容の基準となるのは繁体字中国語の原文です。完全な内容は中国語の原文をご覧ください。
