[フォトブース産業] シンガポール最大手の Dollop Print Club:ウェディング撮影スタジオから育った会社、商業施設のセルフフォトブースは事業の一つ

更新 2026-10-12 ・ 公開 2026-10-12 | Joe Lin

この記事は次の言語でもお読みいただけます:繁體中文 · English · Tiếng Việt

シンガポールでフォトブースの設置拠点が最も多いブランドは Dollop Print Club だ。当サイトのフォトブースデータベースに掲載されたシンガポールの57会場のうち、19会場、約33.3%を占める(photobooth.joelin.cc の掲載数、確認日2026-09-21。公式の全国総数ではない)。

ただ、調べ終えてみると、この記事の焦点は台数よりも「どんな会社なのか」にあった。Dollop Print Club は、セルフフォトブース専業の会社ではない。イベント向けフォトブースから始まった会社が、結婚式やブランドイベントで使うレトロなフォトブースの一部を商業施設に持ち込み、一般客が料金を入れて撮影できるようにしたものだ。その法人の系譜は、2011年のウェディング撮影スタジオまでさかのぼる。

この記事では、会社の実体、会社の中でのセルフフォトブース事業の位置づけ、数台から20台以上に増えるまでの推移、そして確認できなかったことの四つを整理する。すべての事実に出典と確認日を付けた。ニュースや第三者のウェブサイトは手がかりとして扱い、その旨を明記する。

中国語版の初公開日は2026年9月25日。本記事の調査日と市場データは、以下に記した当時の時点に基づく。

記事のメイン画像:Dollop Print Club はシンガポールで設置拠点が最も多いフォトブースブランド。当サイトに掲載された同国の57会場のうち19会場、約33.3%を占める。公式によれば2014年にレトロなフォトブースをシンガポールへ導入しており、イベント向けフォトブース会社の一事業である

1. まず会社を確認する:ブランド、法人、前身の三層

Dollop のブランドロゴ:青い丸みのある書体で dollop と書かれ、その上に photo booth の文字が弧状に並ぶ Dollop のブランドロゴ(画像出典:Dollop 公式サイト、2026-09-25取得。公式のプレスキットは提供されていない)

公式サイトのフッターには「Dollop Photobooth」とあり、もう一つの公式ドメイン dollopclub.com のフッターには「© 2023 Dollop Pte Ltd」とある。この二つの名称を手がかりに、シンガポール会計企業規制庁(ACRA)が政府のオープンデータ基盤 data.gov.sg で公開している企業登記情報を調べると、同じ系譜に属する5件の登記が見つかった。

登記名称 UEN(統一企業番号) 形態と状態 登録日 登記上の事業内容
ALL AFLUTTER(旧名 BLINK PHOTOGRAPHY) 53191796K パートナーシップ。登録更新がなく抹消 2011-05-18 私的・商業イベントの写真撮影、動画撮影
DOLLOP 53287981C パートナーシップ。LLPへ移行済み 2015-01-07 フォトブースレンタル、写真・動画撮影サービス
ENTERTAINMENT 360 LLP(旧名 DOLLOP) T20LL0410D 有限責任パートナーシップ。登録抹消済み 2020-03-31 フォトブースレンタル、写真・動画撮影サービス
DOLLOP PTE. LTD. 202128302E 免除非公開株式会社。存続中 2021-08-13 主:写真撮影業(74200)。副:カメラ・写真用品小売業(47752)
DOLLOP EXPERIENCES PTE. LTD. 202330431C 免除非公開株式会社。存続中 2023-08-01 主:写真撮影業(74200)。副:広告・企業・イベント向け動画制作(59112)

出典:ACRA 企業登記オープンデータ(data.gov.sg の ACRA データセットで UEN ごとに照会)、2026-09-25確認。業種コードはシンガポール標準産業分類 SSIC 2020 と照合した。

この表から読み取れることは三つある。

  • 公式サイトは自社を「since 2011」のフォトブースの先駆者と説明している(公式トップページの説明)。ただし「DOLLOP」という名称が登録されたのは2015年1月。2011年の登記は、同じ住所に登録されたウェディング撮影パートナーシップ All Aflutter だ。
  • Dollop は法人形態を3度変えている。2015年はパートナーシップ、2020年に LLP へ移行し、2021年に非公開会社を設立した。その LLP は後に改称され、登録を抹消されている。
  • 現在存続しているのは2社の非公開会社で、登記住所は同じ(18 Boon Lay Way, TradeHub 21)。2023年設立の会社名には「Experiences」が加わり、副業種はイベント動画制作となっている。

以下は私の推論であり、登記情報に明記された事実ではない。All Aflutter と Dollop は、同じ人たちが順に使ってきた二つの名称だと考えられる。理由は三つある。

  • All Aflutter、DOLLOP のパートナーシップ、DOLLOP LLP の3件はいずれも、登記住所が 6 Ubi Road 1 #08-13 Wintech Centre。
  • 2018年の Dollop 公式サイトのフッターには「All rights reserved. Dollop & All Aflutter」とあり、連絡先メールアドレスも allaflutter.sg ドメインだった(Wayback の2018-09-01保存版)。
  • Dollop の公式 LinkedIn 企業ページには「Founded 2011」とあり、本社住所も 6 Ubi Road 1 となっている(LinkedIn 企業ページ、会社自身による記入、2026-09-25閲覧)。

運営チーム:公開ページで確認できる名前は二つだけ

シンガポールの無料登記情報で分かるのは、会社名、状態、登記住所までで、取締役や株主の名簿は公開されていない。ACRA データでは、DOLLOP PTE. LTD. の役員等の人数欄は11、DOLLOP EXPERIENCES は3となっているが、氏名はない。名前を確認するには、ACRA の BizFile 商業情報を有料で取得する必要がある。そのため、この記事では誰が取締役で、誰が何%を保有しているかは書けない。これは照会制度の制約であり、意図的に情報を省いたわけではない。

会社自身のページで名前が掲載された人物は2人いる。出典はいずれも、2019年の All Aflutter 公式サイトのチーム紹介ページだ(Wayback の2019-08-18保存版)。

  • Jonah Sun:チーム紹介では All Aflutter の主任フォトグラファー(principal photographer)とされ、「sets the direction for the company」、つまり会社の方向性を決める人物と説明されている。
  • Amber Lim:顧客対応と経理管理を担当し、「is also the face of Dollop Photobooths」、つまり Dollop のフォトブース事業の顔でもあると説明されている。

メディア記事や公式ページで、2人を「創業者」と呼んだものは見つからなかった。第三者の企業情報データベースは Jonah Sun を Dollop の取締役として掲載し、海外の業界記事の一つは Amber を Dollop の運営者の一人と呼んでいる。ただし、どちらも登記情報で照合できないため、この記事では手がかりとして記録するにとどめ、事実とは扱わない。

2. Dollop におけるセルフフォトブースの位置づけ:四つの事業の一つ

Dollop の公式トップページは、自社の商売を率直に説明している。「We do three things well」、つまり得意なことは三つ。セルフ撮影の Print Club、イベント向けフォトブース、そして「他社は引き受けないが、顧客から依頼がある」カスタム案件だ(公式トップページ、2026-09-25閲覧)。現在の事業と終了した事業を並べると、次のようになる。

事業 内容 状態と出典
イベント・結婚式向けフォトブースレンタル 結婚式、ブランドイベント、企業イベントへのフォトブース貸し出し。機種名はジャムやスプレッドに由来する(Marmalade、Strawberry Jam、Peanut Butter、Maple、Meringue)。ほかにロボットアームカメラ Glambot、360度撮影の Swirl360、会場を巡回する撮影サービスもある 現行。公式イベントページ、結婚式ページ
Dollop Print Club 商業施設、空港、川沿いに設置するセルフフォトブース。現金またはカードで支払い、1分以内に写真ストリップ2枚を出力 現行。公式 Print Club ページ
Dollop Pit Stop オーチャードロードの *SCAPE にある自動車テーマの店舗。四つの撮影セットと3種類の特殊プリント素材 2025年11月開業。公式 Pit Stop ページ
Dollop Automat Self Studio 韓国式のモノクロセルフ撮影スタジオの期間限定営業。1回15分 2021年に Cross Street Exchange の地下1階で開業。現在の公式サイトには掲載なし。Wayback の2021-05-11保存版

この表から言えるのは、Dollop のセルフフォトブースは「イベント事業から生まれた小売サービス」であり、事業の出発点ではないということだ。本業は結婚式やブランドイベント向けのフォトブース。セルフ撮影にも、機材、照明、フレームデザイン、プリント品質という同じ能力を使っている。顧客が「イベント主催者」から「商業施設を通りかかった一般客」に変わっただけだ。公式トップページの「Fifteen-odd years in, we still sweat the small stuff: the print texture, the lighting, the two-second wait」という言葉も、15年余りを経た今もプリントの質感、照明、2秒の待ち時間といった細部にこだわるという、共通の仕事を指している。

ACRA の登記上の業種も、この構造と一致する。2社とも主業種は写真撮影業で、DOLLOP PTE. LTD. の副業種はカメラ・写真用品小売業、DOLLOP EXPERIENCES の副業種はイベント動画制作だ。ただし、Print Club と Pit Stop がそれぞれどちらの会社に属するかは、公開資料では確認できない。

Pit Stop:単体の機械から一つの店舗へ

Dollop 公式 Instagram 投稿のスクリーンショット:炎とタイヤを組み合わせた Dollop Pit Stop のロゴ。その下に、シンガポール初の自動車テーマの Pit Stop 体験というキャッチコピーがある

Dollop 公式 Instagram の2025年11月の開業投稿から取得(元の投稿、2026-09-25取得。ロゴとキャッチコピーのみを切り出した。投稿下部の四つの撮影セットの写真には人物が写っているため、そこは含めていない)。

2021年の Automat セルフ撮影スタジオは期間限定だったが、Pit Stop は Dollop 初の常設店舗だ。「1台の機械」から「一つの店舗」へ進んだことになる。公式は、シンガポール初の自動車テーマのフォトブース体験と説明している。店内の四つの撮影セットにはそれぞれテーマがあり、プリント素材も異なる。

  • スポーツカーのセット The Glambot Ride:車1台とロボットアームカメラを使う。プリントはメタリック感のある光沢写真。
  • ネオンのガソリンスタンド:色が変わるネオン照明を使い、透明シートにプリントする。
  • ミニスーパー:棚にはスナック菓子や「生活必需品」の小道具が並ぶ。
  • ショールーム The Showroom:背景を変更できる。公式はファンクラブや韓国アイドルの誕生日応援企画向けと明記しており、プリントはシール。*SCAPE の提携店で写真を見せると割引を受けられる。

記録しておきたい細部がある。公式 Print Club 一覧の「*SCAPE Level 1, #01-23」は、Pit Stop と同じ区画番号だ(公式 Pit Stop ページ)。したがって、当サイトのデータベースにある *SCAPE の1件は、実際には単体の機械ではなく、四つの撮影セットを備えた店舗である。第三者メディアによると、Pit Stop は1回10シンガポールドルで、写真ストリップ2枚または4Rサイズの写真1枚を撮影できる。同記事は、期間限定ではなく常設店舗である点も強調している(TheSmartLocal、2026-01、第三者メディア)。

3. 拠点数:公式の三つの表現と、当サイトが数えた19会場

公式が示す拠点数は、時期やページによって表現が異なる。

時期 公式の表現(原文) 出典
2025年2月 「Available at over 15 locations in Singapore and Malaysia」(シンガポールとマレーシアの15か所超で利用可能) 公式トップページの Wayback 2025-02-22保存版
2025年7月以降 「over 20 locations in Singapore and Malaysia」(シンガポールとマレーシアの20か所超) 公式トップページの Wayback 2025-07保存版。現在のトップページも同じ
2026年9月 Instagram のプロフィールに「20 booths around Singapore & Malaysia」(シンガポールとマレーシアに20台のブース) 公式 Instagram @dollopphotobooth、2026-09-25閲覧
2026年9月 Print Club 一覧に22項目を掲載。シンガポール21、マレーシアのジョホールバル1 公式 Print Club ページ、2026-09-25に1項目ずつ集計

この四つの表現は集計単位が異なる。最初の二つは「場所」、Instagram は「台」、一覧は「項目」で、いずれもマレーシアを含んでいる。2025年2月から7月にかけて、公式の表記は15か所超から20か所超へ増えた。これが同社の直近の目立った拠点拡大だ。

当サイト(photobooth.joelin.cc)が掲載しているのは、シンガポールの19会場である(photobooth.joelin.cc の掲載数、確認日2026-09-21。公式の全国総数ではない)。公式一覧のシンガポール21項目との差は、個別に説明できる。

  • HarbourFront Centre の1台:公式一覧にはまだ載っているが、商業施設全体が再開発のため2026年7月末に営業を終了した。当サイトでは、施設公式の閉館告知に基づいてこの1件を除外した。
  • One Holland Village の2台:公式一覧では、アートスペース Artground 内の1台と、1階にある別の1台をそれぞれ掲載している。当サイトは会場単位で集計するため、一つの会場にまとめている。

公式一覧にあるマレーシア・ジョホールバルの KOMTAR JBCC の1台は、当サイトのマレーシアデータには現時点で掲載していない。公開ウェブ上で最も早く見つかったのは、Lemon8 ユーザーによる2024年6月の投稿で、タイトルは「NEW DOLLOP PHOTO BOOTH AT JB」だった(Lemon8 の投稿、第三者)。この記事で確認できた最も早い海外拠点である。

シンガポール全体で見ると、当サイトに掲載された57会場のうち Dollop Print Club は19会場。次いで Solace Studios が14会場、Life4Cuts が14会場で、両ブランドともそれぞれ2〜3会場は確認待ちだ。韓国最大手の Photoism は、シンガポールでは1会場だけとなっている(シンガポールのフォトブースマップ、確認日2026-09-21)。シンガポールは、当サイトが掲載する国の中でも、地元ブランドが韓国系ブランドを上回る数少ない市場の一つだ。

Dollop の19会場は、シンガポールの五つの地域(regions)に分布している。名称はシンガポール都市再開発庁(URA)の地域計画による。中央部7、東部4、西部3、北東部3、北部2だ。多くは地下鉄駅に近い地域密着型の商業施設にあり、アンモキオ、ブキパンジャン、プンゴル、ブラスバサ、ジュロンなどに設置されている。ほかに、チャンギ空港第3ターミナルの到着ロビーとクラークキーに各1台あり、この2台は24時間営業だ。6施設ではほかのフォトブースブランドも同時に営業している。例えば VivoCity(怡豐城)には、Dollop、Solace Studios、Life4Cuts の3ブランドが入っている。

4. 会社の沿革と主な節目

年月 出来事 出典
2011-05 All Aflutter(旧名 Blink Photography)がパートナーシップとして登録。業種はイベントの写真・動画撮影。公式の「since 2011」は、この年を指すと考えられる ACRA オープンデータ(UEN 53191796K)、公式サイト
2014 公式による説明では、レトロなフォトブースをシンガポールへ最初に導入した会社。2023年版の原文は「the first to bring to Singapore back in 2014」。イベント用かセルフ撮影用かは原文に記載がない 公式 Print Club ページ、Wayback の2023-08保存版
2015-01 パートナーシップ DOLLOP を登録。業種はフォトブースレンタル、写真・動画撮影 ACRA オープンデータ(UEN 53287981C)
2018-09 Dollop 公式サイトのフッターに「Dollop & All Aflutter」を併記 Wayback の2018-09-01保存版
2020-03 DOLLOP LLP を登録。パートナーシップから LLP へ移行。この LLP は後に ENTERTAINMENT 360 LLP へ改称され、現在は登録抹消済み ACRA オープンデータ(UEN T20LL0410D)
2021-05 期間限定のモノクロセルフ撮影スタジオ Dollop Automat Self Studio が Cross Street Exchange に開業 Wayback の2021-05-11保存版
2021-08 DOLLOP PTE. LTD. 設立 ACRA オープンデータ(UEN 202128302E)
2021-09 メディア報道によると、Print Club のセルフ撮影機は JCube、SingPost Centre、Suntec City の3台のみ。1回10シンガポールドルで写真ストリップ2枚 Mothership、2021-09、第三者メディア
2023-08 DOLLOP EXPERIENCES PTE. LTD. 設立 ACRA オープンデータ(UEN 202330431C)
2024-06 マレーシア・ジョホールバルの KOMTAR JBCC に Dollop の機械が登場。この記事で確認できた最も早い海外拠点 Lemon8 ユーザーの投稿、第三者
2025-02 公式の表記は「15か所超(シンガポールとマレーシア)」 Wayback の2025-02-22保存版
2025-07 公式の表記が「20か所超」に変わる Wayback の2025-07保存版
2025-11 自動車テーマの店舗 Dollop Pit Stop が *SCAPE に開業 公式 Instagram の開業投稿
2026-07 HarbourFront Centre が再開発のため営業終了。公式一覧にある同施設の1台も停止 施設公式サイトの閉館告知、当サイトのシンガポールデータ
2026-09 公式一覧は22項目(シンガポール21、ジョホールバル1)。当サイトのシンガポール掲載数は19会場で、同国の57会場の約33.3%を占める 公式 Print Club ページ、photobooth.joelin.cc(確認日2026-09-21)

この年表で特に注目したいのは、2021年から2026年までの部分だ。2021年9月のメディア報道時点では、セルフ撮影機はまだ3台しかなかった。4年後には公式一覧が22項目となり、シンガポールで設置拠点が最も多いフォトブースブランドになった。すでに10年間イベント向けフォトブースを手がけていた会社が、既存の機材とデザイン能力を商業施設へ持ち込んだのであり、ゼロからセルフフォトブース店を始めたわけではない。

資金調達、上場、M&Aについては、確認できなかった。2社とも免除非公開会社で、株主数が少なく、財務諸表の公開を必要としない形態だ。ACRA のオープンデータと、シンガポールの主要メディア(The Straits Times、CNA、Mothership、Vulcan Post、AsiaOne、TheSmartLocal)では、増資や買収された記録は見つからなかった。

5. フレームとコラボ:イベント会社の強みを商業施設で使う

Print Club で Dollop が最も頻繁に更新しているのは、写真フレームだ。公式ページには、誕生日、コンサート、Disney、季節行事、カップル、月替わりシリーズなどの分類がある(公式 Print Club ページ)。また、ファンクラブやブランドに対して公にコラボを呼びかけ、「推しの誕生日からファンクラブの周年記念まで」のテーマフレームを制作できると明記している。

Dollop 公式 Instagram 投稿のスクリーンショット:イラストブランド Koselig Creations とコラボした F1 シンガポールグランプリのテーマフレーム。縦長の3種類は、かわいい動物のイラスト版、ウィリアムズのチームカラーを使った青い漫画風の版、濃い紫の花柄版。最大8種類、全 Print Club で撮影可能と記載されている

Dollop と Koselig Creations が共同公開した、2026年9月の公式 Instagram 投稿から取得(元の投稿、2026-09-25取得)。

2026年9月の公式 Instagram を見るだけでも、この仕組みがどう動いているか分かる。

  • イラストブランド Koselig Creations と、F1 シンガポールグランプリのフレームでコラボ。各チームのカラーに合わせてデザインし、9月21日から10月31日まで、全 Print Club と Pit Stop のショールームで提供する(上の画像)。
  • The Weeknd の10月初旬のシンガポール公演に合わせ、コンサートフレームを提供。全 Print Club と Pit Stop のショールームで撮影できるが、Toys“R”Us の1台は対象外。提供は10月31日まで(公式 Instagram 投稿)。
  • あるアイドルのファンクラブが、Dollop の機械で誕生日フレーム企画を実施。期間は9月28日から10月28日で、ファンクラブ自身が投稿して参加を呼びかけている(ファンクラブの Instagram 投稿)。
  • 9月26〜27日にサンテック・シティのコンベンションセンターで開催される Artcade が Dollop と共同でプレゼント企画を実施。賞品は Dollop の撮影利用分(Artcade 公式 Instagram 投稿)。

これは香港の SNAPIO の手法によく似ている。機械そのものは変えず、フレームを替える。そのフレームが、ブランド、コンサート、ファン向けに販売する掲載枠になる。違いは、Dollop には本業であるイベント向けレンタル事業もあることだ。ブランドが実際のイベントを開く場合、フレームだけを買うのではなく、カスタマイズしたフォトブースを1台丸ごと借りられる。

この記事では採用しなかった情報もある。ネット上の要約には、Dollop がディズニー、ピクサー、マーベルの公式ライセンスを受けたフォトブース事業者だという記述がある。しかし、私は元の出典を見つけられなかった。公式サイトはフレーム分類に「Disney」を掲載しているだけで、ライセンスの範囲は説明していない。

6. この記事で確認できなかったこと

調査の見落としと思われないよう、確認できなかったことも明記しておく。

  • 取締役、株主、持株比率:シンガポールの無料登記情報では提供されず、ACRA BizFile の有料照会が必要。
  • 売上高と利益:2社とも免除非公開会社で、財務諸表を公開する必要がない。メディアでも事業の数値は報じられていない。
  • 最初のセルフ撮影用 Print Club はどこに、何年に設置されたか:公式は2014年にレトロなフォトブースをシンガポールへ導入したと述べるだけで、イベント用か商業施設のセルフ撮影用かは説明していない。この記事で確認できた最も早いセルフ撮影機の記録は、2021年9月の3台。
  • チャンギ空港第3ターミナルの1台の営業開始日:公式一覧には場所と24時間営業という情報しかない。
  • 公式プレスキット:公式サイトにはメディア向け素材ページがない。この記事のブランドロゴは、公式サイトのヘッダー画像から取得した。

7. 三つの文でまとめる

Dollop Print Club は、シンガポールで設置拠点が最も多いフォトブースブランドで、当サイトに掲載された同国の57会場のうち19会場を占める(確認日2026-09-21。公式の全国総数ではない)。

その母体は、2011年のウェディング撮影スタジオから組織形態を変えながら現在に至ったイベント向けフォトブース会社で、法人は DOLLOP PTE. LTD. と DOLLOP EXPERIENCES PTE. LTD.、セルフフォトブースは四つの事業のうち一般客向けの一つにすぎない。

拡大の方法は店舗を開くことではなく、イベント用の機材とフレームデザインの能力を地域の商業施設に持ち込むことだった。2025年開業の Pit Stop が、初めての常設店舗である。

関連記事:

本記事のキーワード:Dollop Print Club、Dollop シンガポール、シンガポールのフォトブース、シンガポール photobooth、Dollop Pit Stop、DOLLOP PTE. LTD.、フォトブース産業

記事の要点

Dollop Print Club は、シンガポールでフォトブースの設置拠点が最も多いブランドだ。photobooth.joelin.cc に掲載された同国の57会場のうち19会場を占める(約33.3%、確認日2026-09-21。公式の全国総数ではない)。独立した会社ではなく、シンガポールのイベント向けフォトブース事業者 Dollop の一事業である。シンガポール会計企業規制庁(ACRA)のオープンデータによると、その法人の系譜には、2011年登録のウェディング撮影パートナーシップ All Aflutter(旧名 Blink Photography)、2015年登録のパートナーシップ DOLLOP、2020年の LLP(後に ENTERTAINMENT 360 LLP に改称、登録抹消済み)、2021年8月13日設立の DOLLOP PTE. LTD.(UEN 202128302E)、2023年8月1日設立の DOLLOP EXPERIENCES PTE. LTD.(UEN 202330431C)がある。事業は四つ。本業のイベント・結婚式向けフォトブースレンタル、商業施設のセルフフォトブース Dollop Print Club、2025年11月に *SCAPE で開業した自動車テーマの店舗 Dollop Pit Stop、そして営業を終えた2021年の期間限定セルフ撮影スタジオ Dollop Automat だ。公式の拠点数表記は、2025年2月の「15か所超」から7月の「20か所超」に変わった。現在の公式一覧は22項目(シンガポール21、マレーシアのジョホールバル1)。取締役、株主、売上高、資金調達については、無料の公開資料では確認できなかった。

  • photobooth.joelin.cc に掲載されたシンガポールの57会場のうち、Dollop Print Club は19会場を占める(約33.3%)。確認日は2026-09-21で、公式の全国総数ではない。2位は Solace Studios と Life4Cuts で、それぞれ14会場。
  • 運営会社 DOLLOP PTE. LTD.(UEN 202128302E)は2021年8月13日設立。別に DOLLOP EXPERIENCES PTE. LTD.(UEN 202330431C)が2023年8月1日に設立されており、両社の登記住所は同じ。
  • 公式の「since 2011」は、ACRA に2011年5月18日登録のウェディング撮影パートナーシップ All Aflutter と一致する。DOLLOP という名称がパートナーシップとして登録されたのは2015年1月7日。
  • セルフフォトブースは Dollop の四つの事業の一つ。本業はイベント・結婚式向けフォトブースレンタルで、ほかに商業施設のセルフ撮影サービス Print Club、*SCAPE の自動車テーマ店舗 Pit Stop(2025年11月開業)、営業を終えた2021年の期間限定セルフ撮影スタジオ Automat がある。
  • 公式の拠点数表記は、2025年2月が「15か所超」、7月以降が「20か所超」。現在の一覧は22項目で、シンガポール21項目とマレーシア・ジョホールバルの KOMTAR JBCC 1項目からなる。
  • 2021年9月の第三者メディア報道時点で、Print Club は JCube、SingPost Centre、Suntec City の3台だけだった。4年後にはシンガポールで設置拠点が最も多いフォトブースブランドになった。
  • 無料の公開資料では、取締役・株主の名簿、売上高、資金調達、M&Aの記録を確認できなかった。公開ページで名前が確認できるのは Jonah Sun と Amber Lim のみ。

よくある質問

Dollop Print Club はどこの国のブランド?

シンガポールの地元ブランド。運営会社はシンガポールの DOLLOP PTE. LTD.(UEN 202128302E、2021年8月13日設立)で、前身は2011年登録のウェディング撮影パートナーシップ All Aflutter までさかのぼる。韓国ブランドのライセンス展開ではなく、その点でシンガポールの Photoism や Life4Cuts とは異なる。

Dollop Print Club はシンガポールに何拠点ある?

どの集計を見るかによって異なる。公式一覧はシンガポール21項目、マレーシアのジョホールバル1項目を掲載し、公式サイトは「20か所超」と表記している。photobooth.joelin.cc の掲載数はシンガポール19会場(確認日2026-09-21)。差は、営業を終えた商業施設の1台を除外していることと、同じ商業施設にある2台を当サイトでは1会場にまとめていることによる。

Dollop Print Club は1回いくら?

公式ページには統一料金の公表がない。第三者メディアでは、写真ストリップ2枚で10シンガポールドルと報じられている(2021年の Mothership による Print Club の記事、2026年の TheSmartLocal による Pit Stop の記事)。料金は変わっている可能性があるため、現地の表示を確認してほしい。

Dollop Pit Stop と Dollop Print Club はどう違う?

Print Club は各商業施設に分散して設置された単体のセルフフォトブース。Pit Stop は2025年11月にオーチャードロードの *SCAPE で開業した店舗で、自動車をテーマにした四つの撮影セットがある。スポーツカーとロボットアームカメラ、ネオンのガソリンスタンド、ミニスーパー、背景を変更できるショールームで、プリント素材はメタリック、透明、シールの3種類。

2026年10月12日の訂正:掲載数の19÷57を再計算し、比率を約29%から約33.3%に訂正した。19会場と57会場という件数、2026年9月21日の確認日、当サイトの掲載数であり公式の全国総数ではないという範囲は変わらない。また、五つの区分はplanning areasではなくregionsである。

出典: 中国語原文は2026-09-25公開、2026-10-12訂正。 2026-10-12訂正:当サイトの掲載数19会場÷57会場は約33.3%です。確認日は2026-09-21で、公式の全国総数ではありません。地域の区分は五つのregionsです。

この日本語版は、繁体字中国語の原作記事をもとにしています。joelin.cc. 海外の読者にもわかりやすいよう、表現や説明を調整しています。 内容の基準となるのは繁体字中国語の原文です。完全な内容は中国語の原文をご覧ください。