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KPIXは、当サイトがマレーシアで収録しているフォトブースブランドの中で、設置施設数が最も多く、最も広く展開しているブランドだ。photobooth.joelin.ccに収録したマレーシアの82施設のうち、48施設にKPIXの機器があり、合計63台、13州に分布している(photobooth.joelin.ccの収録数、確認日2026年9月28日。全国の公式総数ではない)。48施設のうち、39施設は設置を否定する証拠が見つからずactiveとし、9施設は「要確認」としている。
運営会社はKPIX Venture Sdn Bhd。マレーシアでの登録番号は202201029167で、2022年8月9日に設立され、プトラジャヤのIOI City Mallに登録されている。独立した店舗を数多く開く形ではなく、主に商業施設の通路、映画館の入口、スーパー脇の空きスペースに単体機を設置し、別に4つの商業施設で小規模なセルフ写真スタジオを運営している。2025年末からは、映画館チェーンGSCの映画グッズブランドKeepsake by GSCと提携し、映画館にも機器を設置している。シンガポールとオーストラリアにもそれぞれ同名企業があり、現地で同じKPIXブランドを運営している。
以下では、会社、拠点数、商品と映画館との提携、時系列の4つに分けて説明する。各数値には確認日と出典を付け、第三者の情報はその旨を明記する。確認できなかったことは確認できなかったと書き、どこを調べたかも示す。
この記事で扱うのはKPIXだけだ。マレーシア市場全体の設置形態(商業施設の通路、映画館、地域型の商業施設、小規模なセルフ写真スタジオ)については、マレーシアのフォトブース市場の出店形態を参照してほしい。
1.KPIXの運営会社:KPIX Venture Sdn Bhd
KPIXのブランドロゴ(画像出典:KPIX公式サイト)
公式サイトの全ページのフッター、問い合わせページ、公式Instagramのプロフィール、公式Linktreeには、いずれも同じ会社名と登録番号が記載されている。
| 項目 | 内容 | 出典(確認日2026年9月25日) |
|---|---|---|
| 会社名 | KPIX Venture Sdn. Bhd. | KPIX公式サイトの問い合わせページ |
| 登録番号 | 202201029167(旧番号1474864-M) | 同上。公式Instagramのプロフィールと公式Linktreeのタイトルにも同じ番号がある |
| 設立日 | 2022年8月9日 | 第三者:CTOSの企業レポートページ(情報元はマレーシア企業委員会SSM) |
| 登録事業 | 自動販売機による小売、フォトブース機器とコイン式サービス機器の運営 | 同上(原文:OPERATION OF PHOTO BOOTH MACHINES AND COIN OPERATED SERVICE MACHINES) |
| 登録住所 | L3-230, 3rd Floor IOI City Mall 2, IOI Resort City, 62502 Putrajaya | KPIX公式サイトの問い合わせページ |
| 公式サイトのドメイン | kpixstudio.com.my。2024年7月11日登録、登録者はKPIX VENTURE SDN. BHD. | マレーシアのドメイン登録機関MYNICのWHOIS検索 |
| 対外的な名称 | KPIX Studio/KPIX Selfie Studio | 公式サイトのタイトル、公式Instagramの名称 |
| 公式チャネル | 公式サイト、Instagram @kpix.studio、Facebook、TikTok @kpix.studio | 公式Linktree |
| 公式Instagramの規模 | フォロワー2,689人、投稿210件 | 公式Instagramのプロフィールページ |
設立日は、第三者の信用調査会社CTOSの公開ページに基づくもので、本記事がSSMの書類を直接取り寄せて確認したものではない。ただし、登録番号とは整合している。SSMは2019年10月11日から12桁の登録番号に変更し、公告では2019年登録の「201901000005」を例に挙げている(SSMの公告)。最初の4桁が登録年を表すため、KPIXの「2022…」はCTOSに記載された2022年と一致する。
登録住所のIOI City Mall L3-230は、当サイトのデータベースにあるプトラジャヤのIOI City Mall内のKPIX拠点の区画番号でもある。つまり、本社の登録住所は自社店舗に置かれている。
創業者と経営陣:確認できず
取締役、株主、創業者の氏名は、本記事では確認できなかった。調べた範囲は次のとおり。
- KPIX公式サイトの全5ページ(トップ、About、Gallery、Locations、Contact)。人名は一切なく、プライバシーポリシーや利用規約のページもない。
- マレーシア法人の取締役と株主の情報は、SSMの有料レポートでのみ取得できる。CTOSとCreditScanの公開ページにも有料購入が必要と表示されており、本記事では購入していない。
- 英語、中国語、マレー語で創業者、インタビュー、LinkedInを検索し、The Star、SAYS、Lowyatなどマレーシアのメディアやフォーラムに対象を絞った検索も行ったが、KPIXの創業者インタビューや企業記事は1件も見つからなかった。
したがって、現時点でこの会社について説明できるのは「どの法人か、どこに登録され、何の事業をしているか」までで、「誰が経営しているか」までは分からない。
同じブランドが、ほかの3か国にも
公式サイトのAboutページには「Global business in 3 overseas countries」とあり、マレーシア、シンガポール、オーストラリアの3か国を列挙している(KPIX公式サイトのAboutページ、確認日2026年9月25日)。この3か国では、それぞれKPIXの法人または拠点を確認でき、さらにインドネシアのアカウントもある。
| 国 | 確認できた情報 | 出典 |
|---|---|---|
| シンガポール | KPIX VENTURE PTE. LTD.。登録番号202305166W、2023年2月13日設立 | 第三者:RecordOwlの企業ページ(情報元はシンガポールのACRA) |
| オーストラリア | KPIX AUSTRALIA PTY LTD。ABN 65 667 905 473、2023年5月11日から有効。主たる事業所在地は西オーストラリア州。公式サイトには22拠点を掲載し、多くがWestfieldなどのショッピングセンター内にある | オーストラリア政府のABN検索、KPIXオーストラリア公式サイトの拠点ページ |
| インドネシア | Instagramアカウント@kpixstudio.idn。名称は「KPIX SELFIE STUDIO INDONESIA」で、プロフィールにメダンのPlaza Medan Fairやスラバヤなどの拠点を掲載 | Instagram @kpixstudio.idn(運営主体は確認できず) |
(確認日はすべて2026年9月25日。)
この表から証明できるのは「同じブランド名が4か国に存在する」ことだけで、4か国の運営者が同じオーナーであるとは証明できない。シンガポール法人はマレーシア法人と同じくKPIX Ventureという名称で、マレーシアの公式サイトもシンガポールとオーストラリアを自社の海外拠点として挙げている。そのため、同一グループに属する可能性は高い。ただし、3か国の企業間の出資関係を明記した公開文書はなく、これは推論だ。
機器はどこから来たのか:韓国でナンバーワンと称する一方、確認できた手掛かりは中国を指す
KPIXのトップページの標語は「Korea’s No. 1 Photo-Booth Experience in Malaysia」(マレーシアで体験できる韓国ナンバーワンのフォトブース)。Aboutページには「Korea’s first and largest self-studio with 4 studios nationwide and 60+ photo-taking boxes in five years after its launch. (As of May 2022)」という一文もある。これは「韓国初かつ最大のセルフ写真スタジオで、開始から5年で全国にスタジオ4か所、撮影機器60台以上を展開。2022年5月時点」という意味だ。後者は「韓国初、韓国最大」をうたい、時点も会社設立の3か月前に当たる2022年5月で、マレーシア企業としての経歴と一致しない。本記事ではこの英文をそのまま検索したが、もともとどの会社に由来する文章なのかは見つからなかった。
KPIXと韓国企業とのライセンス関係や出資関係も確認できなかった。韓国語の「케이픽스」に「셀프스튜디오」「포토부스」を組み合わせて検索したが、いずれも結果はなかった。
ハードウェアに関する唯一の手掛かりはシンガポールにある。生活情報メディアGirlStyle Singaporeは2023年6月17日、シンガポールのイーシュンにあるNorthpoint CityのKPIX機器で試しに撮影し、画像データを送信するメールアドレスのドメインがjeepai.comにつながっていることを確認した。筆者はそのため、このフォトブースは韓国企業ではなく中国企業のものだと書いている(GirlStyle Singapore、第三者)。jeepai.comは、セルフ撮影機と撮影ソフトウェアを販売する深圳の企業だ。ただし、この手掛かりで確認されたのはシンガポールのその1台だけ。マレーシアの機器も同じメーカー製かどうかは、本記事には証拠がなく、結論は出さない。
2.拠点数:公式説明は60台以上、公式サイトの一覧は50行、当サイトの収録は48施設
KPIXが各所で公開している数値は、それぞれ集計基準が異なる。並べると次のようになる。
| 集計基準 | 数値 | 出典と確認日 |
|---|---|---|
| 公式の説明 | 「4 studio and 60+ Photo-Taking Boxes Nationwide」(全国にスタジオ4か所・撮影機器60台以上) | KPIX公式サイトのAboutページ、確認日2026年9月25日 |
| 公式サイトの拠点一覧 | 50行。一部の行には「2 unit」「4 ( unit )」「( 1 booth ) ( 2 booth )」など、2台以上の記載がある | KPIX公式サイトの拠点ページ、確認日2026年9月25日 |
| 公式拠点ページのStudio欄 | 4か所:IOI City Mall、KTCC Mall、Wangsa Walk Mall、Paradigm Mall | 同上 |
| 当サイトの収録 | 13州の48施設・63台(39施設がactive、9施設が要確認) | photobooth.joelin.ccのKPIXブランドページ、収録数の確認日2026年9月28日。全国の公式総数ではない |
この4つの数値が一致しない主な理由は、単位の違いだ。公式サイトの1行は「1つの設置場所」を示しており、同じ商業施設が2、3行に分かれていることも多い。当サイトの単位は「施設」で、商業施設1つを1施設と数え、その中にある機器を1台ずつ列挙している。公式説明の「60台以上」には確認日も一覧も付いていないため、本記事では照合できない。
公式サイトの拠点一覧自体、長い間更新されていない。サイトのページデータによると、拠点ページの最終更新日は2025年2月19日。ウェブアーカイブのWayback Machineにある2025年9月、2026年2月、2026年5月の3回の保存版は、いずれも本記事の確認日に掲載されていた50行と1行ずつ一致していた。その一方、同じ期間に公式Instagramには一覧にない拠点がいくつも登場している(本節の最後で紹介する)。したがって、公式一覧の50行は、KPIXの実際の拠点数より少ない。
州別に見ると:施設数はクアラルンプール、台数はジョホールが最多。東マレーシアの2州にも展開
| 州 | 当サイトに収録したKPIX設置施設数 | 機器台数 | 要確認の施設数 |
|---|---|---|---|
| クアラルンプール Kuala Lumpur | 11 | 11 | 1 |
| ジョホール Johor | 9 | 13 | 2 |
| ペナン Penang | 4 | 6 | 2 |
| セランゴール Selangor | 4 | 4 | 0 |
| パハン Pahang | 3 | 7 | 1 |
| サラワク Sarawak | 3 | 5 | 1 |
| ケダ Kedah | 3 | 4 | 0 |
| ヌグリ・スンビラン Negeri Sembilan | 3 | 3 | 0 |
| トレンガヌ Terengganu | 2 | 3 | 1 |
| プトラジャヤ Putrajaya | 2 | 2 | 0 |
| サバ Sabah | 2 | 2 | 1 |
| マラッカ Melaka | 1 | 2 | 0 |
| ペラ Perak | 1 | 1 | 0 |
(photobooth.joelin.ccの収録数、確認日2026年9月28日。全国の公式総数ではない。)
KPIXはクアラルンプールだけで展開しているわけではないが、施設数が最も多いのはクアラルンプールだ。施設数では11施設で首位で、そのうち5施設は2026年9月25日に追加収録したGSCの映画館。台数で見ると、ジョホールの13台がクアラルンプールの11台を上回り、ジョホールバルのParadigm Mallだけで4台ある。北部のケダとペナン、東海岸のパハンとトレンガヌ、東マレーシアのクチンとコタキナバルにも拠点がある。当サイトのマレーシアデータにあるほかの28ブランドは、最も広く展開しているものでも5州までで、大半がクランバレーまたは単一都市にとどまる。KPIXは13州にまたがり、全国規模で拠点を持つ唯一のブランドだ。
9施設を「要確認」とした理由
要確認は、機器がなくなったという意味ではない。当サイトで得られた証拠が1種類だけ、または2種類の公式情報が互いに矛盾しているという意味だ。9施設は、次の3つのケースに分かれる。
- 公式情報同士が食い違うのは5施設:Fahrenheit 88、Gurney Paragon、Gurney Plaza、KTCC Mall、VivaCity Megamall。KPIXの公式サイトには機器があると記載されているが、各商業施設が公開する全テナント一覧には1件もない。当サイトでは全件を確認しており、例えばVivaCityの一覧には267件ある。どちらも公式情報なので、一方を採用せず要確認とした。
- KPIXだけが情報源となっているのは3施設。IOI Mall KulaiとゲンティンのSkyAvenueについては、公式サイトの原文に都市名と隣接店舗名しかなく、当サイトでは周辺の目印からどの商業施設かを特定した。しかし、施設のテナント一覧にもGoogleビジネスプロフィールにもKPIXの記載は見つからなかった。Centre Point Sabahは、公式サイトで「Central Point」と表記されており、商業施設のサイトが403を返すため一覧を読めなかった。
- 共同投稿はあるが、商業施設の一覧に載っていないのは1施設:ジョホールのBatu Pahat Mall、Lot 2.48。KPIXと商業施設の公式Instagramによる共同投稿には場所が明記されているが、施設の公式サイトのフロア別一覧にはこの区画がなく、Googleビジネスプロフィールにも見つからなかった。そのため、2026年9月25日の収録時には、ひとまず要確認とした。
反対に、商業施設の一覧がKPIXの存在を裏付ける例もある。Sunway Kluang Mallの公式店舗一覧には「KPIX SELFIE STUDIO 1-72-73」(Sunway Kluang Mallの一覧)、クチンのThe Springの公式店舗ページには「KPIX Selfie Studio KF6 First Floor」(The Springの一覧)と掲載されている。確認日はどちらも2026年9月25日。同日に追加収録したImago(商業施設アプリのテナント一覧)とMayang Mall(商業施設の公式サイトの一覧)も、このケースに当たる。通路に置かれた単体機は、多くの場合テナント一覧には載らない。一覧に載るのは通常、区画番号がある店舗なので、「一覧にない」ことを「機器が存在しない」証拠にはできない。
公式サイトの一覧になく、公式Instagramに登場する拠点
公式Instagramの2026年7〜8月の投稿には、公式サイトの拠点一覧にない場所がいくつか登場している。当サイトでは2026年9月25日に1か所ずつ確認して収録した。
| 場所 | 公式Instagramの原文 | 投稿 | 当サイトの判定 |
|---|---|---|---|
| Imago Shopping Mall(サバ州コタキナバル) | KPIX Selfie Studio, Imago Shopping Mall, Kota Kinabalu | 2026年8月の投稿 | active:商業施設アプリのテナント一覧にKPIXがある |
| Mayang Mall(トレンガヌ) | KPIX Selfie Studio, Mayang Mall | 2026年8月の投稿 | active:商業施設の公式サイトの一覧に掲載 |
| Batu Pahat Mall(ジョホール) | Level 2, Batu Pahat Mall … Lot 2.48 | 2026年7月の投稿 | 要確認:商業施設の公式サイトの一覧にLot 2.48がない |
| GSCの映画館8か所 | 第4節を参照 | 2026年7月と8月の投稿 | active:KPIXとGSCの公式アカウントによる共同投稿を、映画館側による裏付けとみなした |
(確認日2026年9月25日。)
これらを追加したことで、当サイトの収録数は2026年9月22日時点の38施設・52台から、48施設・63台になった。当サイトが収録できるのは公開の証拠がある拠点だけなので、この数も全国の総数ではない。
3.2種類の商品:通路に置く機器と、商業施設内の小さな写真スタジオ
公式サイトの拠点ページは、上段の4か所を「KPIX Studio Locations」、下段の数十行を「Photobooth Locations」として、2つに分けている。Instagramのプロフィールでも、名前が挙がっているのはこの4スタジオがある商業施設だけだ(IOI City Mall、Wangsa Walk、ジョホールバルのParadigm Mall、トレンガヌのKTCC Mall)。
- Studioは、商業施設内にある区画番号付きの小規模な店舗。当サイトのデータベースに収録したIOI City Mallの拠点はL3-230にあり、会社の登録住所そのものだ。
- Photoboothは、共用スペースに置く単体機。公式拠点一覧の各行は「階数+隣接する目印」という書き方で、例えば「level 5 infront GSC cinema」(5階、GSC映画館前)、「level 3 infront Mr.DIY」(3階、Mr.DIY前)、「Beside TGV Cinema」(TGV映画館の隣)など。目印は映画館、ホーム用品・工具のチェーン店、スーパーであることが多く、いずれも商業施設内で安定した人通りがある場所だ。
統一料金は公表されておらず、確認できた価格の手掛かりは次の2時点だけだった。
| 時期 | 価格の手掛かり | 出典 |
|---|---|---|
| 2023年8月 | ジョホールバルのParadigm Mallでは、RM15でプリント写真2枚を受け取れる | 第三者:Lemon8の利用者投稿 |
| 2026年8月 | トレンガヌのMayang Mallについて、公式投稿の冒頭に「RM20 boleh buat apa?」(マレー語で「RM20で何ができる?」)とある | 公式Instagramの投稿 |
一方は利用者、もう一方は公式の情報で、場所も異なる。価格帯がRM15〜RM20であることは読み取れるが、3年間で値上げしたとは解釈できない。
公式拠点一覧には「( Disney )」と書かれた行も2つある。クアンタンのKuantan City Mallの「( Disney ) 2 unit booth」と、East Coast Mallの「( Disney ) 4 ( unit )」だ。一覧にはDisneyという文字しかなく、ライセンスを取得したフレームなのか、テーマ付きの機器なのか、単発イベントなのかは説明されていない。本記事ではKPIX側にもディズニー側にも説明を見つけられず、推論はしない。
4.映画館GSCとの提携:Keepsake by GSC × KPIX
GSC(Golden Screen Cinemas)はマレーシアの映画館チェーンで、Keepsakeはその映画グッズブランド。クアラルンプールのThe Exchange TRXにあるAurum Theatreなどに実店舗を持つ(GSC公式サイトのKeepsakeページ)。
KPIXの公式Instagramと@keepsakebygscは、複数回の共同投稿で「KPIX x Keepsake by GSC」の限定フレームと映画館のフォトブースを紹介している。本記事で見つかった最も早い共同投稿は2025年12月だった。
図:KPIXとKeepsake by GSCが共同で掲載した、映画館での割引キャンペーンの投稿。スクリーンショットは上半分のみで、下部の人物写真の見本は含まない。出典:Instagram @kpix.studio、元の投稿。取得日2026年9月25日。
これは2026年6月に公開され、確認時点で固定表示されていた投稿だ。指定のGSC映画館で映画を見た観客は、映画館スタッフからRM5割引券を受け取り、「KPIX x GSC Photobooth」で使える。複数の投稿に挙げられた場所を見ると、この提携では2種類の機器がある。
| 機器 | 公式Instagramに掲載された映画館 |
|---|---|
| High Angle(上から撮影するタイプ) | Aurum Theatre(The Exchange TRX)、GSC LaLaport BBCC、GSC Mid Valley Megamall、GSC EkoCheras Mall |
| Standard Room(通常の撮影ルーム) | GSC 1 Utama、GSC Mid Valley Southkey(ジョホールバル)、GSC Paradigm Mall(ジョホールバル)、GSC KL East Mall |
(出典:公式Instagramの2026年7月27日の投稿と2026年8月27日の投稿。2つの投稿で掲載された映画館が少し異なるため、この表では統合している。確認日2026年9月25日。)
この表には、注意すべき点が2つある。まず、この8か所の映画館はすべてKPIX公式サイトの拠点一覧にない。当サイトでは2026年9月25日にデータベースへ収録し、activeとした。根拠はKPIXとGSCの2つの公式アカウントによる共同投稿で、映画館側の裏付けとみなし、各所を1台として記録している。ジョホールバルのParadigm Mallの映画館にある機器が、商業施設内に従来からあるKPIX機器と重複している可能性は排除できず、別々に記録した。次に、提携の詳細、つまり誰が機器を提供し、誰が代金を受け取り、どのように収益を分配するかは、双方とも公開していない。本記事ではGSC公式サイトで「photobooth」を検索したが、関連する内容は見つからなかった。現時点で確認できるのはKPIX側のSNS投稿だけなので、書けるのは「双方が共同投稿で宣伝している」ことまでだ。
提携期間中に提供された限定フレームは、公式文案でいずれも「inspired」と表現されている。2025年12月の「dramatic anime energy」(ドラマチックなアニメの雰囲気)のフレーム、2026年7月の「WEB-SLINGING MEMORIES」(ウェブを放つ思い出)というスーパーヒーローのフレーム、8月の4色の「magical house-inspired」(魔法の寮をイメージした)フレームだ。文案には作品名もライセンスに関する表記もなく、本記事では正式に許諾されたコラボレーションに当たるかどうかは判断しない。
5.時系列:2022年の設立から映画館への展開まで
| 年月 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2022年8月9日 | マレーシアでKPIX Venture Sdn Bhd設立。登録地域はプトラジャヤ | 第三者:CTOSの企業レポートページ |
| 2023年2月13日 | シンガポールでKPIX VENTURE PTE. LTD.設立 | 第三者:RecordOwl |
| 2023年5月11日 | オーストラリアのKPIX AUSTRALIA PTY LTDのABNが有効になる | オーストラリア政府のABN検索 |
| 2023年6月17日 | シンガポールのメディアがイーシュンのNorthpoint CityにあるKPIX機器で試しに撮影 | 第三者:GirlStyle Singapore |
| 2023年8月25日 | 本記事で確認できた最も早いマレーシアでの営業記録:ジョホールバルのParadigm Mallについての利用者投稿 | 第三者:Lemon8 |
| 2023年9月14日 | 公式サイトのAbout、Gallery、Locationsの3ページがサイト管理システム上で作成される | 公式サイトのページデータ(WordPressのページAPI) |
| 2024年5月23日 | クアンタンのKuantan City Mallが「New Opening: KPIX Selfie Studio」ページを公開。本文はすでに読めず、公開日だけが残る | 第三者:Kuantan City Mall |
| 2024年7月11日 | ドメインkpixstudio.com.myを登録 | MYNIC WHOIS |
| 2024年11月16日 | ウェブアーカイブに、現在の形式の公式サイトが初めて読める状態で保存される。標語は「Korea’s No. 1 Photo-Booth Experience in Malaysia」 | Wayback Machineの保存版 |
| 2025年2月19日 | 公式サイトの拠点ページの最終更新日。50行で、その後変更なし | 公式サイトのページデータ、Waybackの2025年9月保存版 |
| 2025年12月 | 公式Instagramに初めて「KPIX x Keepsake by GSC」の共同投稿が登場 | 公式Instagramの投稿 |
| 2026年6月 | GSCの映画館の観客向けにRM5割引券のキャンペーンを実施 | 公式Instagramの投稿 |
| 2026年7〜8月 | 映画館のフォトブースとしてGSCの8か所を掲載。InstagramにはImago、Mayang Mall、Batu Pahat Mallなど、公式サイトの一覧にない拠点が順次登場 | 公式Instagramの投稿(第2・第4節を参照) |
| 2026年8月30日 | 当サイトのマレーシアデータベースにKPIXの拠点を初めて収録 | photobooth.joelin.ccのマレーシアページ |
| 2026年9月22日 | 当サイトの収録数を38施設・52台に更新 | photobooth.joelin.ccのKPIXブランドページ |
| 2026年9月25日 | 公式サイトの一覧にない11台(Imago、Mayang Mall、Batu Pahat Mall、GSCの映画館8か所)を追加収録し、収録数は48施設・63台に | photobooth.joelin.ccのKPIXブランドページ |
(確認日はすべて2026年9月25日。)
この時系列には、2つの情報の空白がある。最初の店舗がどこに、いつ開いたのかは、本記事では確認できなかった。現時点で最も早いマレーシアの記録は、2023年8月のジョホールバルのParadigm Mallについての利用者投稿だが、それが証明するのは当時すでに営業していたことだけで、その機器が1号機だったということではない。資金調達、上場、買収についても、本記事では記録を一切確認できなかった。
もう1つ、読み取れる傾向がある。まずマレーシアで会社が設立され(2022年)、翌年にシンガポールとオーストラリアの会社が続き(2023年)、公式サイトのドメイン登録はむしろ最後だった(2024年)。この会社は対外的な広報より先に事業を拡大しており、公式サイトと拠点一覧は実際の拠点展開に追い付いていない。確認時点でも同じだ。
6.香港のSNAPIOと比較する
KPIXと香港のSNAPIOは、店舗を丸ごと借りず、商業施設の共用動線に機器を置くという、同じタイプの事業だ。違うのは規模と分布である。
| 項目 | KPIX(マレーシア) | SNAPIO(香港) |
|---|---|---|
| 運営会社 | KPIX Venture Sdn Bhd(2022年8月設立) | 香港相機有限公司(2020年6月登録) |
| 当サイトの収録 | 48施設・63台 | 38施設・46設置地点 |
| 分布 | ジョホールバルからクチンまで、13州 | 香港の主要な高級商業施設に集中 |
| 店舗形態 | 単体機が中心で、別にStudioが4か所 | 単体機が中心 |
| 海外 | シンガポールとオーストラリアに同名企業、インドネシアに同名アカウント | 台湾に設置地点あり |
| 外部との提携 | 映画館GSCのKeepsakeとの限定フレーム | 維他奶(Vitasoy)、トイ・ストーリー、ちいかわなどのブランドフレーム |
(KPIXはphotobooth.joelin.ccの収録数、確認日2026年9月28日。SNAPIOの数値はp/9584に基づく。)
収録施設数はKPIXが48施設、SNAPIOが38施設と近いが、その意味は異なる。香港は面積が小さく、商業施設が集中しているため、SNAPIOの38施設は、主要な高級商業施設をほぼ一巡する規模に当たる。一方、マレーシアは国土が広く、都市が分散している。KPIXは近い拠点数で13州に展開し、各州の施設数は1〜11か所だ。香港で独立店舗を開く方式がなぜ成立しにくいかについては、別記事の香港のセルフフォトブースが商業施設に集中する理由で賃料の計算を詳しく示している。本記事ではマレーシアの商業施設の賃料を調べておらず、香港の結論は当てはめない。
KPIXは「業界首位」といえるのか
当サイトの収録施設数で見ると、KPIXはマレーシアで1位だ。82施設のうち48施設に同社の機器があり、2位のブランドは7施設にとどまる。ただし、この言い方には3つの限界がある。
- 当サイトのマレーシアでの収録は、商業施設のテナント一覧とブランドの公式拠点一覧を主な情報源としており、路面の独立店舗はあまり収録できていない。KPIXのような商業施設型のブランドは、もともと数えやすい。
- KPIXには要確認の9施設・14台が含まれる。activeだけで数えるとKPIXは39施設、2位は6施設だ。
- 同じ施設に複数のブランドが入っていることが多い。例えばクアラルンプールのPavilion Bukit Jalilには4ブランドある。「48施設にKPIXがある」ことは、「KPIXが48施設の需要を独占している」ことではない。各施設にある各ブランドをそれぞれ1件と数えると、KPIXは全117件のうち48件、約41%を占める。
したがって、より正確には「当サイトが確認できたマレーシアのフォトブース設置地点の中で、KPIXは最も広く展開し、拠点数も最も多い」といえる。売上高でも1位なのかどうかを証明できる公開数値はない。
関連記事
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- 香港のフォトブースは独立店舗を開かない:SNAPIOと香港相機有限公司:同じく商業施設に機器を設置する香港の主要ブランド
- 香港のセルフフォトブースが商業施設に集中する理由
- photobooth.joelin.ccのマレーシア・フォトブースマップとKPIXブランドページ:機器ごとに場所と出典を掲載
本記事のキーワード:KPIX、KPIX Studio、KPIX Selfie Studio、KPIX Venture Sdn Bhd、マレーシアのフォトブース、マレーシアのセルフ写真スタジオ、photobooth Malaysia、Keepsake by GSC
記事の要点
本記事は、マレーシアのフォトブースブランドKPIXを調査する。運営会社KPIX Venture Sdn Bhd(登録番号202201029167)は2022年8月9日に設立され、プトラジャヤのIOI City Mallに登録されている。登録事業はフォトブースとコイン式機器の運営。シンガポールのKPIX Venture Pte Ltd(2023年2月13日設立)とオーストラリアのKPIX Australia Pty Ltd(ABNは2023年5月11日から有効)も同名ブランドを運営しているが、出資関係は公開されていない。photobooth.joelin.ccには、マレーシア13州の48施設・63台を収録している(2026年9月28日確認)。39施設がactive、9施設が要確認。公式サイトはスタジオ4か所・機器60台以上と説明しているが、50行ある拠点一覧は2025年2月以降更新されていない。公式Instagramには一覧にないImago、Mayang Mall、Batu Pahat Mall、GSCの映画館8か所も登場し、当サイトでは2026年9月25日に収録済み(Batu Pahat Mallは要確認)。KPIXは商業施設の通路に設置する単体機を中心に展開し、2025年12月からGSCの映画グッズブランドKeepsake by GSCと共同で映画館のフォトブースや限定フレームを紹介している。創業者と取締役は確認できなかった。韓国でナンバーワンと称しているが韓国企業との関係は確認できず、シンガポールのメディアは現地の機器が中国企業製だと報じている。
- KPIXの運営会社はKPIX Venture Sdn Bhd。登録番号は202201029167(旧番号1474864-M)。第三者のCTOS資料によると2022年8月9日設立で、登録住所はプトラジャヤのIOI City Mall L3-230。
- photobooth.joelin.ccには、マレーシア13州のKPIX設置施設48か所・機器63台を収録。39施設がactive、9施設が要確認(確認日2026年9月28日。全国の公式総数ではない)。
- マレーシアの収録施設82か所のうち48か所にKPIXがあり、2位のブランドは7か所。施設ごとに各ブランドを1件と数えると、KPIXは全117件のうち48件、約41%を占める。
- 公式サイトは「4 studio and 60+ Photo-Taking Boxes Nationwide」(全国にスタジオ4か所・撮影機器60台以上)と説明。公式拠点一覧は50行で、最終更新日は2025年2月19日。
- 公式Instagramには、公式サイトの一覧にないImago(コタキナバル)、Mayang Mall、Batu Pahat Mall、GSCの映画館8か所が登場する。当サイトでは収録済みで、Batu Pahat Mallは要確認。
- KPIXとGSCの映画グッズブランドKeepsake by GSCは共同投稿で映画館のフォトブースを紹介しており、本記事で見つかった最も早い投稿は2025年12月。2026年6月には映画館の観客向けにRM5割引券を提供した。
- シンガポールのKPIX Venture Pte Ltdは2023年2月13日設立。オーストラリアのKPIX Australia Pty LtdのABNは2023年5月11日から有効で、公式サイトには22拠点を掲載。3か国の企業間の出資関係は公開されていない。
- 創業者・取締役・株主は、無料の公開情報では確認できなかった。公式サイトは韓国でナンバーワンと称しているが、韓国企業との関係は確認できない。シンガポールのGirlStyleは2023年、現地の機器が中国企業製だと報じた。
よくある質問
KPIXはどこの国のブランド?
運営会社KPIX Venture Sdn Bhdは、2022年8月にマレーシアで設立され、プトラジャヤに登録されている企業。公式サイトには「Korea’s No. 1 Photo-Booth Experience in Malaysia」という標語があるが、本記事では韓国企業とのライセンス関係や出資関係を確認できなかった。シンガポールには同名のKPIX Venture Pte Ltd、オーストラリアにはKPIX Australia Pty Ltdがある。
マレーシアにKPIXは何店舗ある?
KPIXは全国の正式な店舗数を公表していない。公式サイトはスタジオ4か所・機器60台以上と説明し、拠点一覧には50行ある。photobooth.joelin.ccには48施設・63台を収録している(確認日2026年9月28日。全国の公式総数ではない)。公式Instagramに登場する、公式サイトの一覧にない拠点もいくつか含む。当サイトが収録するのは公開の証拠を確認できた拠点のみであり、この数も全国の総数ではない。
KPIXは1回いくら?
公式サイトには統一料金表がない。2026年8月の公式InstagramによるトレンガヌのMayang Mallの投稿にはRM20とあり、2023年8月の利用者投稿ではジョホールバルのParadigm MallでRM15で写真2枚を受け取れるとされている。場所と時期が異なるため、料金は現地で確認する必要がある。
KPIXと映画館GSCはどんな関係?
KPIXの公式InstagramとGSCの映画グッズブランドKeepsake by GSCは、GSCの映画館に設置された「KPIX x Keepsake by GSC」のフォトブースや限定フレームを複数回の共同投稿で紹介している。掲載された映画館はTRXのAurum Theatre、LaLaport BBCC、Mid Valley Megamallなど8か所。提携条件は双方とも公開していない。
KPIXの創業者は誰?
本記事では確認できなかった。KPIXの公式サイトには人名がなく、マレーシア法人の取締役と株主の情報はSSMから有料で取得する必要がある。マレーシアの主要メディアにもKPIX創業者へのインタビューは見つからなかった。
出典: 中国語原文は2026-09-25公開、2026-10-02更新。本文の店舗・企業情報、数値と未確認事項は、原文に記した調査時点の記録です。
この日本語版は、繁体字中国語の原作記事をもとにしています。joelin.cc. 海外の読者にもわかりやすいよう、表現や説明を調整しています。 内容の基準となるのは繁体字中国語の原文です。完全な内容は中国語の原文をご覧ください。
